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ゆうちょ銀:「確かに高い」ヘッジファンド信託報酬、値下げ交渉も

Bloomberg 8月18日(木)0時1分配信

マイナス金利下で運用難の中、ヘッジファンド投資を始めるゆうちょ銀行は、当面最大5本のファンド・オブ・ファンズを通じた投資を検討している。残高に応じてファンドに支払う信託報酬については引き下げ交渉も検討している。

ヘッジファンドの報酬は、残高に応じて一定比率を支払う信託報酬と、運用成績次第で決まる成功報酬に大別される。特にファンド・オブ・ファンズの場合は、投資先のヘッジファンドへの報酬と二重に支払うことになる。米国では高い手数料や低調なパフォーマンスを懸念して、年金に続き大学基金や財団もヘッジファンドへの資金配分を減らしつつある。

ゆうちょ銀市場部門の宇根尚秀執行役員審議役は、信託報酬に関して「確かに高い」との認識を示し、良いマネージャーは報酬を下げる必要がないものの、ヘッジファンドへの資金が集まりにくい環境のため、報酬引き下げに向け「積極的な交渉も検討する」方針だ。

データ提供会社のイーベストメントによると、現在のファンド・オブ・ヘッジファンズの平均的な運用報酬(信託報酬)は1.18%、成功報酬は8.1%。運用報酬は09年以降、成功報酬は11年以降、低下する傾向にある。

ゆうちょ銀は昨年11月に株式上場を果たした。今年6月末時点で205兆円の運用資産があり、内訳は日本国債約80兆円(運用資産の39%)、地方債・社債が16兆6000億円(同8.1%)、外国証券45兆7000億円(同22.2%)など。日本銀行の異次元金融緩和で債券運用は難しくなっており、中期経営計画で、国際分散投資を加速したり、オルタナティブ(代替)など投資領域を開拓する方針を打ち出していた。

ヘッジファンド

世界のヘッジファンドのパフォーマンスを示すHFR指数は、年初の株価下落などを背景にこの7カ月間で1.23%と振るわず、ファンドからの資金流出も続いている。

こうした中でも宇根氏は、株式相場とヘッジファンドの「相関係数1でない限りは幾分、分散効果はある」と述べ、ヘッジファンド投資は「低金利下においては昔ほどはもうからないかもしれないが手法としては有効」と評価。「株式と相関性の低いファンドへの投資を優先する」という。HFR指数と、世界の株価を示すMSCIワールド指数の過去1年間の相関係数は0.88。

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最終更新:8月18日(木)9時20分

Bloomberg