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FOMCで合意形成進む、インフレリスク小さい-年内利上げは不透明

Bloomberg 8月18日(木)11時9分配信

米金融当局者は金利をどうすべきかは別として、インフレが近いうちに急上昇するリスクはあまりないとの見方で一致しているようだ。

17日に公表された7月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録によれば、FOMC参加者17人の大部分は「米労働市場のさらなる緩やかな改善が、望ましくないインフレ圧力の上昇をもたらすリスクは比較的小さい」と認識していた。

さらに議事録には「幾人かは、インフレが当局の現在の予想よりも速いペースで上昇した場合でも、当局には反応する十分な時間がある可能性が高いことを示唆したほか、インフレ率が継続的に2%に近づきつつあるとの確信を強められるまでフェデラルファンド(FF)金利の追加引き上げを遅らせるのが望ましいとの考えを示した」との説明があった。次回の金利変更時期への具体的な言及はなかった。次回FOMCは9月20、21両日に開かれる。

一部の当局者は割合早い時期の利上げを望むにせよ、この好ましいインフレ見通しにより、政策当局者らは最近の米労働市場指標や英国民投票がもたらした長期の不確実要因を検討する時間的余裕が得られる見通し。7月のFOMC声明は「経済見通しへの短期的なリスクは後退した」と指摘した。

ただ7月FOMC議事録はあらためて強い警告も示した。一部の当局者は「英国のEU離脱を決めた国民投票により、米国の経済・金融状況に影響を及ぼし得る海外経済の中長期見通しに不確実性が生じたと述べた」とした。

これら全てを考慮すると、年内の米追加利上げの見通しは依然不透明だ。フェデラルファンド(FF)金利先物相場によれば、投資家が見込む年内利上げ確率はFOMC議事録発表後も約50%と、発表前とほぼ変わらなかった。

TDセキュリティーズの米調査・戦略副責任者、ミラン・ マルレーン氏は「米当局の側には緊急に動く兆候はない」と指摘。「議事録をみても、6、7月の当局の見解と何も変わっていないという印象だ。インフレを中心に引き続き不確実性が残っており、それが当局者の行動を阻む可能性が高い」と説明した。

原題:Widening Fed Consensus on Inflation Overshadows Rate-Hike Debate(抜粋)

Matthew Boesler

最終更新:8月18日(木)11時9分

Bloomberg