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アンダーアーマーお抱えのフェルプス選手、米誌表紙でなぜナイキ?

Bloomberg 8月18日(木)14時3分配信

アンダーアーマーが資金援助する五輪選手の中で最も貴重な存在であるマイケル・フェルプス氏が、ナイキのロゴマークがついたスエットパンツをはいて米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」の表紙を飾った。

スポーツマーケティングの世界でこれは大失態だ。スーパースター選手、それにエージェントやマネジャー、マーケティングチームは協賛金から相当な収入を得ているため、どのブランドを身にまとうかに非常に気を遣っている。

2010年からアンダーアーマーと契約している米水泳界のスーパースター、フェルプス氏が発行部数1800万部強の全国的な雑誌の表紙の中央で、競合相手のロゴを前面に出すことに内部関係者は首をかしげる。

米オリンピック委員会(USOC)の元最高マーケティング責任者、リック・バートン氏は「アンダーアーマーは陰で激怒しているに違いない」と語った。

同社の広報担当ダニエル・ダリー氏と、フェルプス氏のエージェントを務めるオクタゴン・ワールドワイドのピーター・カーライル氏によると、五輪選手は米国チームのスポンサーであるナイキを着ることをUSOCから義務付けられている。一方、今回の撮影に詳しい関係者3人は、そうした要請はなかったと述べた。USOCは取材要請に対しコメントしていない。

フェルプス氏の数百万ドルに上る協賛金ポートフォリオを管理するカーライル氏は、五輪開催中の選手の服装や身に着けるタイミングについて多くの複雑な規定や契約があると指摘。「選手が従わなければならない無数の規則や規定を分析、解釈、管理することは常に大変だ」と述べた。同氏は写真撮影時に立ち会ったとされる。

もっともフェルプス氏はナイキを身に着ける必要があったとしても、あまりいい仕事はしていない。写真撮影時の舞台裏の動画を見ると、同氏はアンダーアーマーの靴を履き、テッドベーカーとみられるプロシャツを着ている。

関係者によると、写真撮影はバーハ・オリンピックパークのメインプレスセンターで15分間行われた。フェルプス氏はナイキの着用を求められていたUSOCの報道機関向けイベントから撮影現場に到着。プレスセンターが正式な五輪施設であることも、混乱にさらに輪をかけたようだ。

原題:Why Is Under Armour’s Olympic Star Wearing Nike on SI’s Cover?(抜粋)

Scott Soshnick, Eben Novy-Williams

最終更新:8月18日(木)14時3分

Bloomberg