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「脱ぐタイミング、女優より難しい」“一発屋”芸人が抜けられない「コスプレ衣装」

withnews 8月20日(土)7時0分配信

 “一発屋”芸人の多くが抱える悩みが、自分たちの「変な衣装」。荷物は重くなり、洗いにくいのですぐ臭くなる。スーツで決めた正統派漫才師と見比べ“舐められている?”と疑心暗鬼になることも。「“コスプレ”から解放されるには、別の“一発”を当てるしかない」。“一発屋”髭男爵の山田ルイ53世さんが語る、“コスプレキャラ芸人”の悩みとは?

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“一発屋”の荷物は大きい

「人生は、重き荷を背負うて、遠き道を行くが如し…」
徳川家康の言葉である。
この名言を、地で行くのが、我々“一発屋”。
と言っても、人生における宿命や使命…そんな大層な話ではない。
文字通り、“荷物”の話である。

“一発屋”の荷物は大きい。
理由は単純明快。
“一発屋”と呼ばれる芸人の多くが身を包む、“変な格好”…“コスプレ”のせいである。
ギターを弾く侍、悔しがる花魁、数々の小道具で“ワイルド”をアピールする中年男、あるいは、貴族。
“コスプレキャラ芸人”とでも呼ぶのがお似合いの男達。
もはや、「一発屋=コスプレキャラ芸人」と断じても、概ね間違いではない。

一口に荷物と言っても人それぞれ。
登山用の大きなリュックを担ぐものもいれば、“臼”や“杵”が載せられた台車を押し歩く、“やっちまった”二人組もいる。
しかし、大概の“コスプレキャラ芸人”は、僕も含め、キャリーバッグを愛用しているようだ。
「今日、どこ行くの?」
と問われれば、
「成田空港!!」
そう返す他、誰も納得してくれそうにない、大袈裟ないでたち。
荷物の中身は、正統派の芸人には無縁の、奇抜な衣装や小道具で溢れ返っている。
我々であれば、タキシード等の貴族風衣装、皮靴、シルクハット、ワイングラス等々。
“貴族になりたて”の時分は、これに、サーベル、バルコニー、札束が詰まったアタッシュケースが加わり、とてつもないボリュームに。
細心の注意を払わねば、割れたり、潰れたりするものもある。
とにかく、嵩張るのだ。

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最終更新:8月20日(土)14時34分

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