ここから本文です

秋恒例の“祭り”が今年も! いとうせいこうが語る“したまちコメディ映画祭”の魅力

ぴあ映画生活 8月19日(金)16時58分配信

恒例の“したまちコメディ映画祭in台東”が今年も9月16日(金)から19日(月・祝)まで行われる。毎年、世界各国から集まった新作映画やコンペティション、ライブなど様々なプログラムが用意されているが、総合プロデューサーを務める、いとうせいこうは他の映画祭にはない「お祭りのワクワク感」が魅力だという。

その他の写真

本映画祭は、浅草公会堂、上野の不忍池水上音楽堂、東京国立博物館 平成館など東京の下町を舞台に、様々な映画を上映する日本初の本格コメディ映画祭。単に新作を上映するだけでなく、『男はつらいよ』のフィルム上映や、小津安二郎監督のコメディを上映するなど、つねに“伝統を受け継ぐ”プログラムが組まれているのが大きな特徴だ。「上野・浅草で映画祭をやる以上は、そこが説得力になる。昔のものを掘り起こして、同時に、一番新しい映画を“新しいもの好き”の下町の人たちに見せるっていうのが基本なんですね。開催地が六本木だったらできなかっただろうし、したコメの企まざる良さですよね」

さらに毎年、観客に笑いを与えてくれた人を“コメディ栄誉賞”として表彰しており、今年は山田洋次監督を表彰する。「笑いに関わっていると、賞をもらってホメられることがほとんどないんだよね。笑いやってる人って反逆的な人が多いから、国家からホメられるわけじゃないし、もらわない方が笑えるし。でも、この賞は“ファンからの想い”ですよね。今年でいうと、映画祭のサポーターにすごい山田洋次監督、特に寅さんのファンがいて、打ち上げで毎回、寅さんがどれぐらい素晴らしいか語られるわけ(笑)。それで自然に『山田監督に栄誉賞を差し上げないとマズいよな』って気持ちになった。それはすごく、したコメっぽいと思うし、賞を受け取っていただけるのも、そこにファンの気持ちがあるのが伝わってるんじゃないかと思うんです」。

さらに今年はオープニングに“21世紀版寅さん”を思わせる『ぼくのおじさん』が上映されることになった。「この映画は、ものすごく寅さんを意識していて、この作品の企画者で、脚本の春山ユキオさんは、寅さんのある映画のセリフを全部そらで言える人なんだよ。だから、この映画で始まって、クロージングに山田洋次リスペクトライブがあって……ちゃんと全部がつながってるよね。過去から受け取っているんだけど、次の世代に渡すっていう部分があるし、リスペクトライブも単に懐かしいだけではなくて、モダンに見えるといいなって思ってます」

過去8回開催され、様々な試みを重ねる中で「それぞれの企画に重みがでてきたし、スタッフの意図が観客に伝わってきた」という本映画祭は年々、映画ファン、下町の人々に浸透。現在は“秋の恒例行事”になりつつある。「チケットが売り切れて、入れなくなっちゃう枠が毎年、増えてます。ウチはスタッフに“お祭り野郎”が多いんですよ(笑)。俺も含め、盛り上がらないと気が済まない人たちだから。例えば、シネマ歌舞伎の『大江戸りびんぐでっど』の上映がある日(9月18日) に、浅草のROXで西村喜廣さんにゾンビメイクのワークショップをやってもらうんだけど、『映画が終わってお客さんが出てきたら、ロビーにゾンビメイクの子どもたちがいたら面白いんじゃないか?』とか思っちゃうんだよ! それは客にとっていいことかどうかはわかんないよ(笑)。でも、俺たちは面白いんじゃないかと思って、つないじゃうんですよ。それが、したコメのいいとこだし、この段階でもまだ『ここに何か足せるんじゃないか?』って思ってるからね。だから、計画を立てて、チケットを早めに買って観に来てほしいよね。だって、『ここ観たいけど、俺、別の出てるじゃん』って俺自身が思ってるからね!」

第9回したまちコメディ映画祭in台東
9月16日(金)~19日(月・祝)に開催

最終更新:8月19日(金)17時1分

ぴあ映画生活

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。