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<アサヒHD>小路明善社長兼COO 「直観力」と「情熱」で経営に臨む

まんたんウェブ 8月20日(土)12時0分配信

 「ダイナミックな成長の実現」。今年3月、前任の泉谷直木さんからアサヒグループホールディングス社長の座を譲り受けた小路明善さんは、こう方針を打ち出した。2015年のビール系飲料(ビール、発泡酒、第3のビール)市場におけるシェアは38.2%と6年連続で首位をキープ。主力の「スーパードライ」がけん引する形で相変わらずの強さを誇っているが、グループ全体で見ると、「ドライゼロ」のビールテイスト清涼飲料、輸入ワインで「アルパカ」、透明炭酸飲料で「三ツ矢サイダー」、乳酸菌飲料で「カルピス」、錠菓で「ミンティア」、さらにはベビーフードやフリーズドライみそ汁と、8カテゴリーでシェア1位を保持している。こうしたナンバーワンカテゴリーを、「さらに増やしていく」と、小路社長は意気込む。海外では、約3300億円を投じた英ビール大手SABミラー傘下の欧州ビールブランド「ペローニ」「グロールシュ」「ミーンタイム」の買収が現在進行中だ。この案件が完了しても「まだ3000億円から4000億円の投資余力がある」と、さらなるM&Aにも積極的な姿勢を見せる。このほか、さまざまな分野で提携戦略も推し進めていくという。就任早々、「攻め」の姿勢を強調する小路社長だが、一方で社員に対する心遣いも忘れない人情家でもある。グループトップとしての心情、そして今後のかじ取りについて話を聞いた。【経済界】

 ◇役割が変わってもトップの条件は共通

 ――事業会社のアサヒビール社長から、ホールディングスの社長に転任して3カ月たちましたが、役割の違いをどう実感していますか。

 小路社長 ビール会社の社長時代は商品に対して直接意見を述べるなど、トップダウンでものごとを決めることも多々ありましたが、ホールディングスの社長としては、事業会社の経営や商品に直接口を出してはいけないと思っています。今はグループ全体の社会的価値や存在意義をいかに向上させていくかが仕事であり、言ってみれば間接経営をしなければならない。その意味で、同じ社長であっても大きな違いがあります。

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最終更新:8月20日(土)12時0分

まんたんウェブ