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馬で負けてもバスは無料…大井競馬場バスターミナルから[フォトレポート]

レスポンス 8月19日(金)16時19分配信

東京モノレールと京急線の間に、見事なオーバルコースを構える大井競馬場「東京シティ競馬 TCK」。レース開催日の夕方、正門前バスターミナルから20分おきに出発する無料バスに乗ると、路線バスとは違った表情が見えた(写真40枚)。

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60年以上の歴史を持つこの娯楽施設は、レース開催日には多くの“馬好き”がクルマや電車、バスで来場する。電車やバスを選ぶ人たちのなかには、「場内で一杯やれるっしょ。だから」という人もいる。

場内をひととおり歩き、数々のB級グルメを試したあと、正門前のバスターミナルへ向かう。このバスのりばが想像以上に“立派”。地方空港のバスターミナルよりも広大で、待機するバスの数もいっぱい。どこか、アジアのバスターミナルを思い出す雰囲気だ。

正門を背にし、右エリアに東急バス・京急バスの一団が、左に都営バスが客を待つ。都営バスは品93系統 品川駅経由 目黒駅行きが、競馬場利用者に限り無料。「入場チケットなどのチェックはしないけど、利用していない人は自己申告で正規運賃を払って」と運転手。

いっぽうの東急・京急バスエリアは、池上営業所の東急バスが複数待機。夕方17時を過ぎたころは4~5台が並んでいた。今回は、もっともポピュラーな、この東急バス井20系統大井町駅行きを選んだ。

行き先表示のLEDには「直行」の文字。都営バスが一般路線なのに対し、こちらは“競馬場利用者専用”。のりばには運転手のほかに、デスクで声を出す整理員もいる。「はい、まもなく大井町駅行き出まーす」という声で、バスはターミナルをするすると出て行く。

東急の無料バスで競馬場を離れる人たちの表情は、勝ったか負けたかはわからないが、だいたい仏頂面。車内アナウンスも自動音声もなく、淡々と井20ルートを飛ばす。直行バスだから、途中の停留所で待つサラリーマンたち姿があってもスルー。とにかく静かに大井町駅へと急ぐ。

競馬場の直行バスらしさか、シートのすき間に競馬新聞が突き刺してあった。負けてむしゃくしゃしてたか、「一般路線とは違ったゴミがある」とスタッフは苦笑い。

首都高下、第一京浜を走り、りんかい線と京急線が交差するポイントの南品川三丁目交差点を左折し、大井町駅に到着。競馬新聞を片手に、乗客たちは電車のりばへ、居酒屋へと四方へ散っていった。

大井競馬場では、レース開催日などに、「はとバス」の車両を使った直行バスが、錦糸町や新宿、池袋から走っている。人気車両を使った競馬場行き直行バスの車内は、どんな雰囲気か。

《レスポンス 大野雅人》

最終更新:8月19日(金)16時19分

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