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映画「秘密」栗山千明と大友啓史監督が女傑・三好雪子の思いを分析

コミックナタリー 8月19日(金)14時22分配信

清水玲子原作による実写映画「秘密 THE TOP SECRET」の公開記念舞台挨拶が、去る8月18日に東京・新宿ピカデリーで行われ、三好雪子役の栗山千明と大友啓史監督が登壇した。

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「秘密 THE TOP SECRET」は、死者の脳からその人が見た映像を再現できるMRIスキャナーを駆使して捜査を行う科学警察研究所法医第九研究室、通称“第九”の面々を描くミステリー。第九の室長・薪剛を生田斗真、新人捜査官・青木一行を岡田将生、薪の親友であり、正当防衛により薪に撃ち殺された捜査官・鈴木克洋を松坂桃李が演じた。

栗山が演じた雪子は、鈴木の恋人だった監察医。古くから親交がある薪に複雑な感情を抱いているという役どころだ。舞台挨拶では、全国の観客より集められた質問の中から「雪子は薪のことをどう思っているのか?」「雪子の立場だったら、あの仕事を続けられる?」という疑問がぶつけられた。栗山は薪に射殺された鈴木に思いを馳せ、「私だったら逃げてしまいそう。受け止められない」と思いを吐露。雪子の気持ちに寄り添い、「彼女の場合は、鈴木とともに第九を立ち上げた薪に対して、見守りたい、見続けないといけないという使命感を持っているのでは」と分析した。

それを聞いた大友監督は「恋人を奪った薪に対する憎しみもあっただろうけど、鈴木のことをよく知り、さまざまなことを共有していたのが薪だというのも知っている。だから憎みきれないんだよ」と雪子の感情を説明。雪子という難役を演じた栗山に対し、「栗山さんは複雑な感情を表現できるお年頃でしょうから」と冗談交じりに信頼を示した。

また大友監督は、死体である鈴木の目から涙があふれるカットについて触れ、「あのシーンこそ、僕がこの映画でやりたかったこと」と言い切る。そして「大変だったのは(解剖)されるほう。特殊メイクをして、硬いベッドでずっと寝転がってもらって」と鈴木の死体を演じた松坂に言及し、「死んでいるから呼吸で胸を動かせないんだけど、桃李くんは『泣いてみせる』って言うの。でもカメラでずっと回していたんだけど、なかなか出ない(笑)」と撮影時を振り返った。そして「あれは本当に死者の中に残っていた薪や雪子に対する感情なのか? それともただの水滴だったのか? 解釈は皆さんにしてほしい」と観客に呼びかけた。

(c)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

最終更新:8月19日(金)14時22分

コミックナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。