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加用調教師が語った武邦彦氏のすごさ「柔らかい騎乗に定評あった」

東スポWeb 8月19日(金)20時29分配信

【栗東発トレセン秘話】12日に死去した元JRA騎手・調教師の武邦彦氏。「ターフの魔術師」や「名人」というキャッチフレーズで、現役時代の騎乗技術の高さを表現されることが多いが、世代的に実際のレースを見たことがある人はどうしても限られてしまう。かくいう坂路野郎も、時代を担った名騎手ということは知っていても、どこがすごかったのかという点については正直なところ熟知していない。

「武邦さんのどこがすごかったかって? あのフワッと乗るしなやかさだろうね。当時、剛腕といえば高橋成忠さん。それとは対照的なあたりの柔らかい騎乗に定評があった」と話すのは武邦彦氏と同時期に騎手をしていた加用調教師だ。

「相手関係を把握したうえで、その隙をつくとか、レース中の駆け引きにもたけていた。加えてあの柔らかさ。あの人だからキタノカチドキのような癖馬も乗りこなせていたんだと思うよ」

 ちなみに加用調教師が武邦彦氏の現役時代の「ベストレース」として取り上げたのがロングエースで勝った1972年の日本ダービー。

「あの世代はランドプリンスとタイテエムとロングエースが3強と言われていて、ダービーもその3頭の戦いになったんだけど、最後は武邦さんが内からスパッと抜け出した。レースでの駆け引きがうまかった武邦さんだからこそ勝てたダービーと言っていいんじゃないかな」

 武邦彦氏の現役騎手時代のレースはユーチューブなどで検索すれば、すぐ見ることができる。名人の名プレーを見て、故人をしのぶのもいいかもしれない。

最終更新:8月19日(金)20時29分

東スポWeb

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