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新人アナの早期起用が増加、“即戦力”への期待感が加速

オリコン 8月21日(日)8時40分配信

 ここ最近のテレビを見ていると、入社間もない“新人アナ”が即、番組のMCなどに起用されていることに気づく。テレビ朝日の深夜バラエティ『お願い!ランキング』では紀真耶アナと池谷麻依アナが2時間の生放送を仕切り、フジテレビでは入社2年目の小澤陽子アナと宮司愛海アナが『めざましテレビ アクア』を担当、日本テレビでは笹崎里菜アナが『シューイチ』を、テレビ朝日でも森川夕貴アナが『報道ステーション』でお天気キャスターを担うなど、バラエティ番組だけでなく本道である情報・報道番組でも新人アナの抜擢が続いているのだ。なぜ各局では、経験の少ない新人アナウンサーを起用する動きが広がっているのだろうか?

【写真】次期看板アナ?各局期待の新人女性アナウンサーたち

◆新人アナの早期起用の元祖は、人気アナを生み出した『パンシリーズ』

 新人の女子アナウンサーをテレビに出演させて、現場での成長に繋げるという大胆な手法の原点と言えば、フジテレビの『パンシリーズ』が挙げられるだろう。これは2000年入社の新人だった千野志麻アナに、いきなり同年10月から『チノパン』という冠番組を持たせたことに始まり、翌年の『アヤパン』では高島彩という超人気女子アナを輩出。新人女子アナを深夜ながらもバラエティ番組に出すことによって、“テレビ出演の経験を増やす”“知名度を上げる”“個性を出す”ことに成功したのである。

 その後も同枠では、ショーパン(生野陽子)やカトパン(加藤綾子)といった人気女子アナが誕生し、その成功を目の当たりにした民放各局で女子アナのアイドル売りが始まっていくのである。バラエティ番組を新人アナ研修の“現場”にする手法は、それほどアナウンススキルが問われないことや、多少のミスもネタとして許されたり、逆に本人の“個性”の発見にもつながるという意味で最適な舞台だからだろう。また、視聴者やスポンサーにしてみても、最近のアナウンサーにはアナウンス能力のみならず、キャラクターとしての認知度や人気度を求める傾向があるので、新人アナでもバラエティで人気が出れば、自局に対しても十分に貢献することになるわけである。

◆フジは“恒例行事”前にTV出演、新人アナ早期起用は報道にも

 「フジテレビさんは毎年恒例の『27時間テレビ』のエンディングで、その年に採用した新人アナウンサーに“提供スポンサー読み”をさせて本格デビューさせるという恒例行事がありました。だから『27時間テレビ』が放映される7月ぐらいまでは、社内でしっかり研修させるという流れがあったはずです。でも今年は、『27時間テレビ』が放送される前に新人アナウンサー5人が『ダウンタウンなう』に出演してましたね。藤井フミヤさんの長男・藤井弘輝アナなどは、松本(人志)さんに“けっこうな鼻毛出てるよ”なんて突っ込まれてましたが(笑)、ここ最近の“新人アナを早く売り出す”戦略に乗ってるのかもしれません」(バラエティ番組制作会社スタッフ)

 しかも最近では、日本テレビの尾崎里紗アナが情報番組『ZIP!』に出演したり、テレビ朝日でも森川夕貴アナが『報道ステーション』でお天気キャスターを担うなど、バラエティのみならず報道番組でも新人アナを起用する動きも高まってきている。局側はなぜそこまで新人アナを使いたがるのだろうか?

◆フリー転向増加で“看板アナ”育成に急ぐ各局の台所事情

 「局アナ、特に女子アナのアイドル化が進んでいる今、30歳を過ぎると世間でも“アイドルアナ”の賞味期限が切れてしまったように見られるんです。アイドル化ブームが逆に女子アナの寿命を縮めたわけですね。そうなる前に自分の将来を考えて、局を辞めてフリーになるタイミングが早くなってきました。アナウンス部で活躍したアナウンサーが他部署に異動するという、アナウンサー界内部の競争もあると聞きますし、人気と実力を兼ね備えなければならない厳しい世界であることは間違いないです。だから新人であってもできるだけ早く現場で鍛えて、戦力にしたいわけでしょう。視聴者のほうも初々しい女子アナが成長していく姿に感情移入できるし、親しみもわきます。局側も人気アナが抜けた穴を埋めなければならないし、経費削減の中、局の看板になるアナウンサーを育てなければならないですしね」(前出・スタッフ)

 最近では、アナウンサー採用試験の前に、各局が開校しているアナウンススクールに通うことが“常識化”しているようなので、以前にも増して入社後の研修の必要性も薄らいでいるかもしれない。いずれにせよ、これからの民放各局の将来の明暗は、“自前”新人アナウンサーの育成と素材作り、そして適材適所を可能にする番組作りの成功にかかっているようである。

最終更新:8月21日(日)8時40分

オリコン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。