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【リオ五輪】「サオリはヒーロー」憧れだった吉田沙保里を破ったマルーリス ライバル山本聖子の教え子だった

BuzzFeed Japan 8月19日(金)9時51分配信

リオ五輪女子レスリング53kg級決勝が18日(日本時間19日)に行われ、アメリカのヘレン・マルーリス(24)が日本の吉田沙保里(33)を破り、アメリカの女子レスリングに初の金メダルをもたらした。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】


「2年間、吉田に勝つために練習してきた。マルーリスのトレーニングはすべて吉田対策だ」

マルーリスのコーチであるバレンティン・カリカは事前のワシントンポストの取材にそう語っていた。

迎えた吉田との決勝戦。マルーリスは吉田を研究した成果を見せる。

頭をつけてるような低い姿勢で手をしっかり組み続け、吉田が得意とするタックルをさせない。1ポイントリードされての第2ピリオド開始直後、一瞬の隙をついてバックを取り逆転し、試合残り1分のところで場外に出し4-1とリード。その後も吉田の攻撃を防ぎ続けた。

試合終了のブザーが鳴ると、涙を流しながらコーチと抱き合った。

五輪初出場のマルーリスが、吉田の五輪4連覇の夢を砕いた。

ロンドン五輪ではトレーニングパートナー

マルーリスにとってはリオ五輪はロンドン五輪の雪辱の場所でもあった。

代表をかけた試合で敗れたマルーリスはアメリカ代表のトレーニングパートナーとしてロンドンにいた。代表コーチから要請があった時、やりたくないという気持ちもあったが、自国のレスリングチームのために受け入れた。

そして次は自分がと思った。リオへの第一歩は、ロンドンから始まった。

2015年の世界選手権では五輪では行われない55kg級で優勝。減量をしてリオ五輪53kg級の代表の座をつかんだ。

レスリングを始めたのは7歳。周りに練習相手のいない兄のパートナーとなったのがきっかけだった。

両親はレスリングを辞めさせようとしたが、12歳の時に女子レスリングがアテネ五輪で正式採用され、続けることができた。

アテネ大会で金メダルを獲得したのは吉田だった。この日マルーリスに敗れるまで、五輪では一度も負けていなかった。

またメジャーリーガーのダルビッシュ有はTwitterで、マルーリスはパートナーの山本聖子がアメリカ女子代表のコーチを務めていた時代の教え子だと明かしている。

山本は吉田のライバル。吉田にとってはこの日マルーリスに敗れるまで、2001年12月全日本選手権での山本との試合が、個人戦では最後の敗戦だった。

一方、山本は2004年の代表選考を兼ねたジャパンクイーンズカップでは吉田に敗れ、五輪出場の夢を断たれている。

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最終更新:8月19日(金)14時34分

BuzzFeed Japan

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。