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リオ五輪、選手村の「余剰食材」を一流シェフが調理して貧困層へ

The Telegraph 8/19(金) 10:00配信

【記者:Harriet Alexander】
 リオデジャネイロ五輪の選手村で廃棄されるはずの余剰食材が、世界の一流シェフたちの手によって調理され、貧しい人々に提供されている。

 イタリア人シェフ、マッシモ・ボットゥーラ(Massimo Bottura)氏と、ブラジル人シェフ、ダビド・エルツ(David Hertz)氏が触発されたのは、昨年イタリアで行われた取り組み「レフェットリオ・アンブロシアーノ(Refetterio Ambrosiano)」。このプロジェクトでは、ミラノ国際博覧会(Expo Milano 2015)から寄付された余剰食材を65人のシェフが協力して調理し、ホームレスの人々や子どもたちに届けた。

 ボットゥーラ氏らは今回、1万1000人が滞在している選手村で余った食材を使って、1日に5000食を作ることを目標にしている。

 同プロジェクトのためにオープンしたレストラン「レフェットリオ・ガストロモティーバ(Refettorio Gastromotiva)」では、「見た目が悪い果物や野菜、消費期限が迫っているヨーグルトなど廃棄処分にされる予定の食材だけを使う」とエルツ氏は言う。「私たちは飢餓対策を行い、その一方で、おいしい食べ物も提供したい」

 エルツ氏によれば、ガストロモティーバは五輪とパラリンピックが終わった後も「社会事業」として存続する。同事業では、調理師やパン職人、レストランなどでの接客係などを目指す人々に職業訓練も行う予定だという。

 世界で生産される食べ物の30~40%が、収穫後や輸送中に傷んで処分されたり、小売店や消費者の手元に届いてから廃棄されたりしている。

 一方、国連(UN)の統計によると、世界中で8億人近くの人々が毎晩、空腹のまま眠りに就いているという。

 国連のデータによると、ブラジルの飢餓率は1990年には人口の15%近くだったが、2015年には5%未満に低下している。とはいえ、同国の人口は2億800万人。いまだに数百万人が飢えに苦しんでいることを意味する。

 エルツ氏は、今後も五輪を開催するすべての都市で同様の試みが行われてほしいと語った。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:8/19(金) 13:58

The Telegraph