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ミシンを捨てデジタルファブリケーションを武器にパリコレに挑む、ユイマ ナカザトの挑戦

SENSORS 8月19日(金)16時0分配信

モリハナエ以来のパリ・オートクチュール・コレクションにチャレンジした日本人(12年ぶり)がいる。彼の名前は中里唯馬(ユイマ ナカザト)。彼はファッションデザイナーの名門校アントワープ王立芸術アカデミーを卒業し、由緒正しきファッションの教育を受けつつ3Dプリンター等デジタルファブリケーションを駆使した新しいファッションのあり方を提示している。ファッションをアップデートする目的を持ちテクノロジーを活用チャレンジするその姿は美しい。中里氏にパリコレクションへのチャレンジ、テクノロジーをファッションに活用すること、人間とファッションの未来を伺った。

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パリコレクションは“オートクチュール“と“プレタポルテ“があるのだが、最近の動向では、プレタポルテよりもオートクチュールに参加するブランドの増加率が向上している。それは消費者が大量生産(プレタポルテ)よりも個別最適化された衣服(オートクチュール)を好むようになってきている時代背景があると中里氏は語る。デジタルファブリケーションはマス・カスタマイゼーションという流れも加速させる。ファッションデザイナーとして中里氏はこの時代の流れ、テクノロジーの進化をどのようにとらえているのだろうか?

■日本人として12年ぶりにパリ・オートクチュール・コレクションに参加した中里唯馬

--パリ・オートクチュール・コレクション成功、おめでとうございます。今回の挑戦を教えてください。

中里: 今回私が挑戦したパリ・オートクチュール・コレクションは、老舗ブランドが常連でおり、新参者は参加が難しいショーです。狭き門なのですが毎回数組ゲストとして招待してもらえます。今回、私もありがたくその1ゲストブランドに選ばれました。ただ、無名に等しいのはうちだけで・・・裸一貫敵陣地に飛び込む勢いで挑戦しました。ただ、結果としてはショー終了直後のバックステージにメディアが多く駆けつけ、パリコレクション終了後に世界中のメディアで紹介され、一ヶ月経ったいまでも取材が入るのでかなり手応えを感じております。

--どのような作品を紹介されたのか教えてください。

中里: テーマは「UNKNOW(未知なるもの)」です。未来のクチュール(クチュール=仕立て服)のあり方を表現しました。元来オートクチュール、クチュールは体にあわせて裁断します。私が考える未来はファッションデザイナーが身体改造も行ない、体自身をデザインするようになると考えております。よって今回のショーでは、モデルの両腕も3Dプリンターで作りました。腕も長いものもあれば、折れ曲がっているものもある、透明のものある。身体さえも自由にデザインすることが未来のクチュールだと考えました。

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最終更新:8月19日(金)16時0分

SENSORS