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大企業で働く、うつ病の元高校球児・営業マンが甲子園に元気をもらった話

STORYS.JP 8月19日(金)19時40分配信

甲子園が盛り上がっています。

本日登場するのは、
大企業で働く・営業マンの元高校球児。

彼は、どうしてうつ病になり、
その後、たまたま訪れた甲子園で、何を思ったのか。

8年前の夏の日の記憶が、今に蘇ります。

以下、人生のストーリー投稿サイトSTORYS.JPに寄せられたストーリーをご紹介します。

会社に行きたくない…。なんのために生きているのか。

一週間のうち、一番憂鬱になる日は?
ほとんどのサラリーマンは日曜日と答えると思う。

おれも同じ。日曜日の夜はいわゆるサザエさん症候群を猛烈に発症する。
そして月曜日の朝は戦争に駆り出されるかのごとく動悸がする。
今は誰もが名前を知る大企業で働いており、2年目の営業マンである。

まだ2年目ではあるが、性格的に営業は合わないと思っている。

もともと理系大学院卒のため、何かを一人でもくもくとやる方が性格に合っているのである。

今いる職場は簡単に言うとパワハラで、
おれの上長は土方出身ということもあり、見た目はほぼその道の人。
言葉使いは粗暴である。

しかし、仕事に対する姿勢はかなりストイックで、
例えば書類やメールにおいては文言の一字一句細かく確認される。
当然、ミスについては徹底的に言及された。

また、時間にも厳しく、30分くらいかかる作業でも5分でやれとかざらである。
終わらなければフロア中に聞こえる声での罵声を浴びせられる。
当然急いでやるので、時間内に終わらずミスもあるわけで…。
それに加えタチが悪く、おれのミスを飲み会や喫煙所、昼食時のネタにしているのである。

さらにおれの部署では飲み会はかなり多い。
土日も含めて飲み会が多く、終電も関係なく飲みまくるのである。

ちなみにおれはお酒はかなり弱く、学生時代にパッチテストを受けたとき、

「君はお酒は飲まないほうがいい」と言われたほどだった。
学生時代に飲み会をあまりやっていなかったので、焼酎の水割りの作り方は知らないし、

お酌の仕方や灰皿の変え方など、とにかく毎日説教された。

社会人なのに一気飲みも激しく、ビールや焼酎、日本酒を何度も一気させられ、毎日のように吐いた。2次会、3次会はあたりまえで、最寄駅が一緒の先輩がいると、終電で帰ってその後に飲むこともざら。携帯に先輩から着信が入れば、どんな用事があっても断り、土日であったり深夜であっても駆けつける日々。

キャバクラやクラブ、風俗に連れて行かれたり、来月ゴルフやるからクラブ揃えとけと言われてボーナス使ったり。

昼は仕事で怒られ、夜は飲み会で怒られる日々…。

会社に行きたくない理由は「職場の雰囲気と合わないから。」

また、自分がやっている仕事に対して「充実感を感じていない」ことも関係していると思う。

次第に疲れ果て、おれがうつ病っぽいという噂が同じフロア内に広まり始める。
自分はダメな人間なんだと思うようになり、周りの人間すべてが敵に見えた。

人と会うのが嫌になり、休日は部屋に引きこもるようになった。

このころに見た「晴天の霹靂」という映画の中で主人公の大泉洋さんが言ってた言葉が脳裏に浮かんだ。

「オヤジ、生きるって難しいな、俺ってなんのために生きているんだよ。」

おれって何のために生きてるんだろう。

こんなに嫌なことがあって、それでも必死に1年間頑張った。

世間的にはゆとり世代の象徴と思われるかもしれないけど、もう疲れたよ。

何もやる気が起きない。

自分の存在価値ってなんだ?

そんな生活が続いたある朝、
全身に悪寒が走り、ベッドから起き上がることすらできなかった。

私は、生まれて初めて仮病を使った。
後ろめたさもあったが、

今日一日の仕事から解放された安堵感があった。

世の中の社会人が働いている時間に街を歩いた。
好きな時間に起きて好きな時間に出かけるのは気持ちがいい。
学生時代はあんなに時間があったのに、その大切さに全然気がつかなかった。

そんなことを考えているうちに時間はあっというまに過ぎていく。

明日はちゃんと会社に行かないと。

自分に言い聞かせて眠りについた。

しかし、朝になると再び全身に悪寒が走る。

この日も会社を休んでしまった。

その後、何度か決まって月曜日に仮病を使って休んでいたが、周りもおれの異変に気づき始めていたので、もう限界だと感じ、産業医と面談してすべてを終わらせようと思った。

面談結果はうつ病の初期段階。

出勤停止まではいかなかったが、残業および飲酒禁止命令が出された。

本当は出勤停止にしてもらい、しばらく休みたかったので、ショックであった。

これからも会社にいくのか。

5~10年後どころか1年後の自分すら描けない。

この先どうやって生きていこう。

答えは検討もつかないが、翌週から9連休の夏季休暇なので、とりあえずこの一週間をしのぐことだけを考えて頑張った。今までの経験上、休みはあっというまに終わるもの。

「会社」という普段のしがらみから解放されたかったので、一人でどこかに行ってみようと思った。

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最終更新:8月19日(金)19時40分

STORYS.JP