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神鋼商事、中国でアルミ板の機械加工拡大

鉄鋼新聞 8月19日(金)6時0分配信

 【中国・蘇州=遊佐 鉄平】神鋼商事の子会社でアルミ板の機械加工などを手掛ける「神商精密器材(蘇州)」(KPPS、総経理・福元崇史氏)は大型マシニングセンター(MC)を増設する。中国マーケットで高まりをみせる大型部材加工ニーズを捕捉するため、加工能力を引き上げる。投資総額は約1億円。今年11月の量産に向けて動き出しており、設備増設により生産能力は3割増強される。

 導入するMCはAWEA製の5面加工機能付き門型MC。液晶製造装置部材となるアルミ厚板の切削加工に利用される。テーブルサイズは5020×2400ミリ、有効門幅3500ミリ。設備の導入に向けて加工エリアの拡充を進め、11月ごろの設備稼働を目指す。これによりMCは合計5基体制になり生産能力も3割程度上昇するほか、大型部材の加工が可能になる。
 中国ではBOEをはじめとした現地系液晶メーカーの設備投資計画が続いている。同市場では、スマートフォンやタブレット向けに第6世代(G6、1500×1800ミリ)の液晶ディスプレー需要が好調に推移しているほか、第10世代(G10、2880×3130ミリ)を超える大型液晶ディスプレーのマーケットも創出されている。
 KPPSの既存設備ではG10レベルの液晶製造装置の加工ができなかったため、新設備の導入を決めた。福元総経理は「新設備で大型化ニーズに対応できるようになる。またボリュームゾーンのG6の加工もできるため幅広い液晶製造装置のニーズに応えることができる」としている。
 KPPSは、液晶パネル用ターゲット材のボンディング加工事業と液晶・半導体製造装置向けの精密加工拠点として2010年に設立された。各種加工事業を主軸とする一方で、神戸製鋼の高精度厚板「アルジェイド」の在庫・切板販売も展開している。15年売上高は約14億円。

最終更新:8月19日(金)6時0分

鉄鋼新聞