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猛暑続きで夏物家電が好調かと思いきや・・いつもどおりの夏?

ニュースイッチ 8月19日(金)7時50分配信

家電メーカーは予想外に冷めた見方も

 厳しい暑さが続く2016年の夏。西日本を中心に各地で猛暑日が続くなど、連日の暑さが体に重くのしかかる。そんな酷暑を涼しく快適に乗り切るために欠かせないのが、ルームエアコンや扇風機などの夏物家電だ。今夏は6月下旬から暑さが本格化したことで、夏前半の売り上げは好調に推移。家電メーカーや量販店はさぞや“ほくほく顔”と思いきや、予想外に冷めた見方をする向きが多い。

 夏のボーナス商戦が本格化する7月に入ると、家電売り場は一層のにぎわいをみせる。毎年、エアコンや扇風機などの夏物家電の売り上げはこの時期にピークを迎えるからだ。

 ヨドバシカメラマルチメディア梅田(大阪市北区)で白物家電売り場を担当する紀田椋太さんは「(例年の)7月の商戦では、平常時に比べて1日の売り上げが4倍近くになる日もある」と説明する。

 それではこの夏はどうだったのか。ビックカメラなんば店(同中央区)の和田真輔副店長は「猛暑のためか、7月の商戦は例年より好調な滑り出しだった」と夏商戦前半の動きを振り返る。

 猛暑の追い風を受けて、家電メーカーも対応に乗り出した。ダイキン工業は7月のルームエアコン製造台数を前年同月比4割増の28万台に引き上げた。滋賀工場(滋賀県草津市)を休日返上で稼働して増産に対応。需要増の波に乗り、旗艦モデル「うるさらセブン」の拡販に力を入れている。

 パナソニックは猛暑を見越して先手の対応を打っており、4月から草津工場(同)でルームエアコンの生産台数を前年同期比1割増に設定。9月まで増産体制は続く見通しだ。

 売り場では低価格帯から高価格帯にかけて幅広い商品で需要が盛り上がっているという。ジョーシン日本橋1ばん館(大阪市浪速区)の石田孝幸店長は「エアコンや冷蔵庫は、機能性や省エネ性に優れた高付加価値商品に人気が集まっている」と売り場の動向を分析。エアコン以外では、タワー型扇風機や機能性空気清浄機などの商品を目当てに来店する顧客も多い。

 また各量販店では、英ダイソンの空気清浄機能付き扇風機が、4万―6万円台の高価格にもかかわらず人気を集めている。スタイリッシュなデザインや、温風も出せて通年使える点が好まれているようだ。

 他のメーカーもタワー型扇風機のラインアップを増やし市場に投入している。小泉成器(同中央区)は人感センサーを搭載したタワー型扇風機を発売。高機能製品を求める顧客の要望に応えている。今夏は各社のアイテムが増えたことで、タワー型扇風機の売り場面積も拡大傾向にあるという。

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最終更新:8月19日(金)7時50分

ニュースイッチ