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擬似ブラックホールで「ホーキング放射」を確認か イスラエル研究者が再現

sorae.jp 8月19日(金)9時33分配信

これまで、ブラックホールの重力からは光すらも逃れられない「事象の地平線」だと考えられてきました。しかしステファン・ホーキング博士が量子力学を用いて提唱した理論によれば、ブラックホールは微小な電磁波を放射(ホーキング放射)しており、徐々にその本体が縮小しているとされています。
 
そして今回、イスラエルの物理学者のジェフ・シュタインハウアー氏が擬似的なブラックホールを作成することでその理論を証明したと報告しています。

シュタインハウアー氏が作成したのは、Bill Unruh氏が提唱した「ブラックホールは他の物質…たとえば滝の縁を泳ぐスイマーでも再現できる」という理論に従い、「音響」によってブラックホールを再現しました。彼はルビジウム原子を絶対零度付近まで冷却し、ボース=アインシュタイン凝縮の状態にします。そしてレーザーを利用することで、人工の滝を再現したのです。
 
このレーザーによる滝では、原子は一方ではゆっくりと、そして縁では音速よりも早く移動します。ホーキング博士によれば、この状態では「光の粒子は事象の地平線から逃れられる」と予想していました。そしてシュタインハウアー氏は、「音子がラジウムの滝から逃れている」ことの観測に成功。この報告はネイチャー・フィジックスに掲載されました。
 
今回の観測について、すべての物理学者が実験の成功に賛同しているわけではありません。理論/実験物理学者のSilke Weinfurtner氏は、「もし実験のすべての内容が正確なら、驚くべきことだ。ただし、この実験が実際のブラックホールにホーキング放射が存在していることの証明にはならない」と語っています。また他の物理学者も、より多くの実験が必要だと主張しています。

最終更新:8月19日(金)9時33分

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