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7月の鉄鋼輸出、微増の355万トン。余力なく「高原状態」

鉄鋼新聞 8月19日(金)6時0分配信

 財務省が18日に発表した7月の貿易統計(速報)によると、全鉄鋼ベースの輸出は前年同月比1・3%増の354万6千トンだった。3カ月連続で増加したが増加率は小幅で、実際はほぼ前年並みの「高原状態」が続いている格好。高炉大手の輸出余力が限られ、上方弾力性に乏しい情勢だ。

 新日鉄住金やJFEスチールは輸出の主力品種である熱延コイルで安定した販売先が多く、8月も海外事業会社の母材向けや受注残への対応でタイトな状況。9月は新日鉄住金が大分製鉄所での熱延ミル改修を控えている。
 10月以降は内需の増加が見込まれ、足元では1ドル=100円を割るまで円高が進行していることから、採算面でも輸出向けの鉄源配分が抑制されそう。今年度下期の鉄鋼輸出は前年割れに転じる可能性もある。
 7月の地域別輸出では、ASEAN向けが0・8%減の108万トンで6カ月ぶりに減少したが、中国鋼鉄(CSC)への半製品・スラブ減の影響がなくなった韓国や台湾などアジアNIEs向けは12・6%増の91万トンで、3カ月連続の増加となった。中国向けは9・5%増の50万トンで4カ月ぶりに、米国向けは53・7%増の27万7千トンとなり9カ月ぶりにそれぞれ増加へ転じた。中東向けは5・9%減の18万3千トンで5カ月連続の前年割れだった。
 7月の全鉄鋼輸入は4・5%減の57万9千トン。うちアジアNIEsからが0・2%減の35万3千トン、中国からは27・5%減の9万9千トンだった。

最終更新:8月19日(金)6時0分

鉄鋼新聞

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