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リオ陸上・北川貴理の才能見いだした顧問 後半の伸びに期待

福井新聞ONLINE 8月19日(金)17時35分配信

 福井県の敦賀高出身でリオデジャネイロ五輪陸上男子1600メートルリレー代表の北川貴理(たかまさ)選手(19)=順天堂大2年=が20日に本番を迎える。ラスト150メートルでスパートをかけるレース展開が持ち味。高校時代に才能を見いだし、開花させた同校の橋本洋顧問(48)は「持ち前の自信と集中力を持って臨んでほしい」と若きスプリンターにエールを送る。

 粟野中時代から陸上を続ける北川選手が、橋本顧問の目に留まったのは入部間もない1年生時の5月。部員全員で400メートルを走る練習中、トラックのバックストレート後半で、先輩たちを抜いて一気に先頭に飛び出した。ダイナミックな走りに「他の選手と違う。大切に育てたいと思った」(橋本顧問)。当時の専門は100メートルと200メートル。しかし後半、力が出る長所を生かそうと400メートルを勧めた。

 特別な練習メニューをこなしたわけではない。しっかり考えて体を鍛えないと技術は向上しない―という橋本顧問の「心・体・技」の教えを忠実に実践し、地道な筋力トレーニングや走り込みに3年間励んだ。

 負けず嫌いで真面目な性格。悔しい思いをすれば、次は結果を残せるよう欠点を研究し、改善した。「練習は一切手を抜かなかった。自分の体と相談しながら、大きなけがなく毎日ベストを尽くしていた」(橋本顧問)。「自分が一番」と言い切る強い精神は、現状に満足せず努力を続けるひたむきさに裏打ちされている。

 初の世界大会となった世界ジュニア選手権(2014年7月・アメリカ)は飛躍の契機になった。1600メートルリレーで3走を務め、チームはアジア、日本の両ジュニア新記録で準優勝。世界レベルで戦えた自信から、橋本顧問は「国内の大会で他選手の記録に動じなくなった」と話す。

 代表選出を受け、2人は「選ばれました」「よかった、おめでとう」と電話で言葉を交わした。橋本顧問は「一番脂の乗った時期に五輪を経験できるのもあいつが“持っている”ところ。序盤リラックスし、後半に伸びる有利な展開にできれば」と期待を込めた。

 大舞台の20日の予選の走者は、北川選手を含む6人の中からコンディションなどを考慮し4人が選出される。スタート約1時間前に、国際陸上競技連盟のホームページで発表される。

福井新聞社

最終更新:8月19日(金)17時35分

福井新聞ONLINE