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“レジェンド”山本昌氏、初勝利遠い中日ドラ1小笠原は「まだ物の数じゃない」

Full-Count 8月19日(金)9時28分配信

デビューから9試合登板で白星なし、「18歳にしては上等。これ以上の話は出ない」

 中日のドラフト1位ルーキー・小笠原慎之介投手がプロ初勝利の“壁”を越えられずにいる。5月31日のソフトバンク戦でプロデビューを果たし、ここまで9試合に登板。そのうち6試合に先発したが、0勝4敗、防御率4.54と白星がついていない。14日の阪神戦では3回2/3を5安打4四死球5失点と崩れた。

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 将来のエース候補として期待される18歳を“レジェンド”はどう見ているのか。中日の大先輩で、同じ左腕として数々の偉業を成し遂げてきた山本昌氏はその能力を認めつつ、「まだ物の数じゃないですよ」と厳しく評価する。その真意とは何なのか。

 現役選手として32年間、マウンドに立ち続けた山本氏は小笠原について「18歳にしては上等。これ以上の話は(自分からは)出ないですよ」と話す。「まだまだ力的に、すぐに日の丸背負えるかとか、10勝できるかっていったら、そんなことないんですよ」。昨夏の甲子園で東海大相模高(神奈川)のエースとして全国の頂点に立った左腕だが、プロとして経験を積み始めたばかり。騒ぎ立てることはないというのだ。

「これからまた壁もあるだろうし、いろんなこともあるでしょうから。ただ、このまま順調に育ってくれれば、楽しみな投手になる。どちらかと言うとDeNAの今永投手にピッチングスタイルは近いと思うので、4年後に今永投手になれば、追いついたということになる。時間はたっぷりあるわけだから、ドラゴンズとしては壊さないでしっかり育成していってほしい」

 これが大先輩としての偽らざる想いだ。

18歳の度胸は評価「明らかに勝負強い」

 ただ、将来のエース候補として、能力の片鱗は確かに見せているという。山本氏がまず評価するのが、精神力だ。5月31日のソフトバンク戦は5回1失点、6月7日のオリックス戦は5回2失点と、デビューから2試合連続でしっかりゲームを作った。いずれも降板後に追いつかれて白星が消えており、救援陣の踏ん張りと打線の奮起があればプロ初勝利を飾れていた。前回登板の阪神戦では崩れたが、その他の先発登板では試合を壊していない。救援の3試合もいずれも無失点だった。

「18歳のドラフト1位が期待に応えてゲームを作れているというのは、非常に立派だと思いますし、この先ガンガン伸びて、国を背負える投手にある可能性も十分にあると思います。でも、これも彼が中学、高校と日本代表を経験しているからこそ、大舞台に強いのだと思います。国際試合で度胸をつけている。気持ちの踏ん切りのつけ方をしっている。そういうことだと思います。ファームよりも1軍の成績の方がいいというのは、明らかに勝負強い。大きな試合に物怖じしない経験を積ませてもらってきた。そういうことだと思います」

 その「度胸」は、ピッチングの中に見て取れるという。

「ストレートも速いし、ストライクが入るのがまず立派。プロのストライクゾーンというのは、投げる方にしたら本当に高校時代の半分くらいしかないと感じるほど狭いので。そこにストライクを放り込んでいけるだけでもすごいと思います。去年の今頃は高校生で投げていたわけだから。立派だなと思います。楽しみな素材ではある」

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最終更新:8月19日(金)9時47分

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