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Jリーグ“初”の劇映画『U-31』 ジェフ千葉が全面協力した理由

dmenu映画 8/19(金) 18:50配信

明暗分ける夏場の闘い

文=平辻哲也/Avanti Press

リオ五輪が盛り上がる中、Jリーグの戦いも激しさを増している。昨年から2ステージ制が復活したJ 1では、2ndステージ優勝、年間優勝、残留争いと順位ごとの争いに見応えが増した。連戦も続き、スタミナ勝負の夏場はJ1からJ3まで、どのカテゴリーにあっても、シーズン終盤の命運を決める大事な時期だ。

そんな中、Jリーガーの苦悩を描いた映画『U-31(ゆーさんじゅういち)』(監督・谷健二)が8月27日から全国で順次公開を迎える。2002年から2004年にかけて、青年漫画誌「モーニング」に不定期連載された綱本将也氏(42)の原作、吉原基貴氏漫画による同名コミックの映画化。テレビ朝日系「特命戦隊ゴーバスターズ」のブルーバスター役を演じた馬場良馬(31)が主演した。

ほかにJ2徳島ヴォルティスのサポーターで知られる大杉漣がジェム千葉社長役、サッカー番組の出演多数の勝村政信が広報マン役、スカパー「Jリーグハイライト」の司会、平畠啓史がサッカー雑誌の編集長役。芸能界きってのサッカー好きがキャスティングされている。

主人公は全盛期を過ぎ、「引退」の二文字がよぎるようになった31歳のJリーガー、河野敦彦。強豪の「東京ヴィクトリー」から戦力外通告を受け、古巣の弱小クラブ「ジェム千葉」に久々に復帰。移籍の条件として、エースナンバー背番号「10」を要求した河野は、元日本代表の肩書を売り物に動員を増やそうとする経営側の思惑に翻弄されたり、若手からの反発を受けながらも、黙々と練習をこなし、再起を誓う……というストーリーだ。

練習場もユニフォームも本物

映画化にあたっては、コミックのモデルとなったJ2の「ジェフユナイテッド市原・千葉」が全面協力。千葉・蘇我にある練習場のユナイテッドパーク、併設のクラブハウスをロケ地として提供し、ユニフォームのサプライヤーであるKappa(カッパ)にも協力を求め、ユニフォーム、練習着はジェフ千葉と同じものが使われた。

JリーグではJ1の浦和レッズやFC東京がドキュメンタリー映画を製作しているが、劇映画としてJリーグのクラブがここまでフィーチャーされるのは初めてだろう。映画は今年1月、ジェフ千葉のホームスタジアム「フクダ電子アリーナ」で、クラブの新体制を披露する「キックオフイベント」で発表された。

「GIANT KILLING」の原作者、綱本氏によるコミックは、試合のシーンが重要な要素を占めるが、映画版では、年齢からくるサッカー選手ならでは、の苦悩が中心に描かれる。サッカー未経験の馬場は流通経済大学サッカー部の練習に混じって、役作りに臨んだという。「自分自身31歳という年齢で、役者を続けるかどうかを思い悩んだこともあって、気持ちでは分かる部分があった。千葉出身ということで、ジェフには親しみもあったし、選手を演じられて、光栄でした」と振り返る。

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最終更新:8/19(金) 18:50

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