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サムスン電子株価が史上最高値を更新、支配構造改編への期待が作用

ハンギョレ新聞 8月19日(金)21時2分配信

第2四半期の驚きの実績、支配構造改編の期待が影響 証券街では実績が追加上昇との意見多数 ウォン高は負担になる可能性 

 サムスン電子の株価が初めて160万ウォン(約14万5000円)を超え、史上最高値を記録した。証券街では実績の見通しと支配構造改編への期待感から推測するところ、追加上昇が可能だという意見が多い。

 18日、KOSPI(韓国総合株価指数)市場でサムスン電子の株価は前日より7万4000ウォン(約6700円)(4.73%)高い164万ウォン(約15万円)で取引を終えた。同日朝、156万7000ウォンと前日より小幅(0.06%)高く取引を開始したサムスン電子は、取引中に上昇幅を増やし、午前にはすでに160万ウォンを超えた。これまでの終値基準で史上最高価は2013年1月2日に記録した157万6000ウォンだった。同日のKOSPI指数も前日より11.72(0.57%)上がった2055.47で取引を終えた。

 8月初めから史上最高値を目前に控え小幅の上下を繰り返していたサムスン電子が、この日一気に164万ウォンまで上がったのは、支配構造改編に対する期待のためと解釈することができる。この日午前のメディアには、サムスン生命がサムスン金融系列会社の持分を追加で買い付け、金融持株会社への改編に拍車をかけるという内容が報道され、このニュースが今年のサムスン電子の株価上昇の要因の一つといわれる支配構造改編への期待を刺激した。サムスン生命は同日、取引終了後に理事会を開き、サムスン火災が保有するサムスン証券持分8.02%(612万2246株)を2343億ウォン(約212億円)で買い入れることを決定したと明らかにした。サムスン生命は前日より5.37%高い10万8000ウォン(約9800円)で取引を終えており、サムスン証券(3.52%)、サムスン火災(2.02%)、サムスンカード(0.12%)などサムスン金融系列会社とグループの支配構造のトップであるサムスン物産(4.58%)だけでなく、サムスンSDI(0.85%)、サムスン電気(5.69%)、サムスン重工業(1.75%)、サムスンSDS(3.56%)など系列上場会社の株価が一斉に値上がりした。ただし、サムスンエンジニアリングは1.86%下落した。

 サムスン電子の株価は今年第1、第2四半期連続で驚くべき実績を記録し、株価が今年初め(120万5000ウォン=約10万9000円)に比べ36%ほど上昇した。同期間のKOSPI指数の上昇率は7.12%。最近披露された「ギャラクシーノート7」に対する評価も上々で、実績上昇に対する期待が続いている。さらに、今後3年間11兆ウォン規模で予定される自社株の買入と焼却など株主還元政策に加え、サムスン電子に対するイ・ゴンヒ会長一家の支配力を伸ばす方向に進むものと取り上げられている「サムスングループ支配構造改編シナリオ」も、サムスン電子の株価上昇への期待を後押ししている。当初の支配構造の改編(持株会社への転換)は、サムスン電子の株価を抑制する方向で進められるという予想が多かったが、昨年サムスン電子が株価上昇の動力として作用する自社株の買入計画を発表し、市場の見方が変わった。

 証券街では実績を基に、サムスン電子の株価がさらに上昇するだろうという予測が多数を占めている。一部のアナリストは、今後6ヵ月~1年以内に到達すると見られる目標株価を200万ウォン台まで引き上げている。第2四半期に利益率が上昇したスマートフォン・家電部門が、マーケティング費用の増加、季節的な非需要期に入る点は利益の減少要因だが、最近披露したギャラクシーノート7の評価は良く、利益が大きく減少することはないという見通しが出ている。また、下落を続けていた半導体(DRAM)価格が最近は安定期に入っている。

 IBK投資証券のイ・スンウ研究員は「2013年(これまでの史上最高値)と異なり、現在スマートフォン市場の成長への期待は1桁台に落ちた。その後シャオミーなど中国メーカーの急浮上や中国市場占有率の急落、iPhone6の人気などがサムスンのスマートフォン市場占有率下落の決定打となった。 しかし現在、アップルはただちに特別な変化要因にはならないものと見え、中国メーカーの急浮上は脅威的だがすでに中国の販売物量は大幅に減少し、大きく失うこともない状況だ。利益が急落する可能性は大きくなさそうだ」と分析した。ただし、ウォン・ドル為替相場が1100ウォン台で攻防を繰り広げるなど、最近のウォン高はサムスン電子の下半期の実績に負担を与える可能性がある。

キム・ヒョジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:8月19日(金)21時2分

ハンギョレ新聞