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<辺野古訴訟>きょう本人尋問 翁長知事、違法性なし主張へ

沖縄タイムス 8/19(金) 7:25配信

 名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認取り消し処分を取り下げないのは違法として、石井啓一国土交通相が翁長雄志知事を相手に起こした違法確認訴訟の第2回口頭弁論が19日午後2時、福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)で始まる。本人尋問で翁長知事が法廷に立つ。

 県側代理人による主尋問では、3月の代執行訴訟の和解から国による違法確認訴訟の提訴までの経緯を質問する。翁長知事は、国と県に協議を呼び掛けた国地方係争処理委員会の決定に従い、国側との協議を呼び掛けたと説明。違法に取り消し処分を放置してきたわけではないと訴える見通しだ。

 国側も反対尋問をする。翁長知事への尋問は一問一答式で行われ、時間はそれぞれ45分を予定している。同日で結審する。判決は来月16日。

 5日に開かれた第1回弁論で県側が求めた19の尋問事項のうち、裁判所が認めたのは「代執行訴訟から今回までの経緯」「係争委の決定後、知事はなぜ訴訟を起こさず国に協議を求めてきたのか」「今回の提訴に対する疑問点」の三つだ。

 代執行訴訟で和解後、埋め立て承認を取り消した翁長知事に対する石井国交相の是正指示が適法か違法か、係争委が審査。6月、「真摯(しんし)に協議することが問題解決に向けた最善の道」と結論づけ、適否を示さない異例の決定をした。

 この決定への受け止めが、県と国では大きく異なっている。

 翁長知事は決定を受けた記者会見で「法廷闘争で解決を図るべきものではないことを示している」と述べ、国と協議を続けることに期待感を示した。

 一方、菅義偉官房長官は「係争委は国の是正指示を違法とは認めなかった」と捉えた。このため、違法としなかった結論に不服があるなら「県が是正指示の取り消しを求める訴訟を起こすだろう」との認識を示していた。

 翁長知事は尋問でこうした経緯に触れ、係争委の決定を重く受け止め真摯な協議を国に求めており、是正指示に従わないという「不作為の違法」に当たらないと主張するとみられる。

 一方、国側の尋問について県関係者は「基本的には尋問事項に沿った内容しか質問できない」としつつ、「関連質問だと認められれば尋問事項にない質問をされる場合もある」と指摘。国側は第1回弁論で「判決が確定したら従うか」と尋ね、県側は「政治的な質問だ」として回答しなかったが、「県が異議を唱えても裁判所が質問を許可することもあり得る」と警戒している。

最終更新:8/19(金) 7:25

沖縄タイムス