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<ゆいレール>昇降機故障は管理者の怠慢 部品交換指摘を放置

沖縄タイムス 8/19(金) 8:10配信

 「ゆいレール」の駅舎につながる昇降機(エレベーター・エスカレーター)が故障し、長期間直されていない問題で、全15駅の昇降機51基全てで合わせて千個以上の部品の交換が必要とメーカーから指摘されていたことが18日、分かった。交換理由の大半は経年劣化や耐用年数の超過。儀保駅エレベーターの滑車の部品は3年半前から交換リストに載っていたが放置した結果、ことし6月に故障した。管理者の怠慢と言わざるを得ず、公共性や安全性の面からも早急な対応は必至だ。

 沖縄都市モノレール(モノ社)の崎濱猛業務部長は「いま動いている昇降機も壊れる可能性がある」として対策を急ぐ。モノ社によると自由通路にはエレベーター27基とエスカレーター24基があり、51基全てで、壊れても運行に影響しない部品も含めて1基当たり20~30個の交換が必要という。部品の耐用年数は3~15年ほど。毎年、修理を進めているが追いついていない。

 点検は、モノ社が昇降機メーカーに委託して毎月実施。メーカーからの報告をモノ社が管理者の国、県、那覇市に伝えている。交換が必要な部品が報告されるが、工期や費用などはなく、大規模な修理は管理者がメーカーに緊急性や見積もりなどを個別に確認し、時期を判断する。

 6月7日に使用を止め、12月末まで復旧しない見通しの県管理の儀保駅エレベーターは、2012年12月にロープ滑車部分から「異音がする」として部品交換の必要性を指摘された。県は緊急性や優先度などから「ただちに直す状況ではない」と判断し、交換を先延ばしにした。国や那覇市が管理する昇降機でも同様の事態が起きている。

 管理者の国、県、那覇市とモノ社の4者は19日、修理対応の迅速化に向けて協議する。対応をモノ社に一本化することをモノ社が提案する。モノ社の崎濱部長は「(モノ社が管理する)駅舎内の昇降機では1~2週間の停止で直す。ここまで長期間はない」と説明。「管理を一本化してすばやく対応できるようにしたい」と述べた。(社会部・浦崎直己)

最終更新:8/19(金) 9:25

沖縄タイムス