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紀南に里親支援機関

紀伊民報 8月19日(金)16時33分配信

 さまざまな事情で実親と暮らせない子どもを家庭に迎えて養育する「里親」のなり手を増やそうと、和歌山県は本年度、里親制度の普及啓発などをする「里親支援機関」を紀南に設置する。岩出市にある機関が県内全域を管轄してきたが、新設後は地域を分担。里親のなり手が少ない紀南に、拠点を設けることで、啓発強化につなげる。

 里親制度は、保護者のいない児童や虐待などで親元で暮らすことができない児童(原則18歳未満)を家庭に迎え、大人との愛着関係の中で育てる制度。里親には、養子を前提としない「養育里親」や、虐待や障害などにより専門的な支援が必要な子どもを受け入れる「専門里親」、親族が養育する「親族里親」、養子縁組を希望する里親の4種類ある。種類によって里親手当や生活費、医療費、学費などの支援が受けられる。

 県内の里親の候補となる里親登録者は、今年2月時点で158人。このうち、現在約30人が約60人の児童を養育している。実際に養育しているのは登録者数の5分の1程度にとどまるが、児童や里親の特性や条件を満たす必要があるため、できるだけ多様な登録者が必要になる。さらに、登録者のうち、登録から長年が経過して事情が変わり、子どもを受け入れできなくなった家庭も一定程度あると想定されているという。

 登録者の地域的な偏在も課題。転校を避けたい、親元から離れたいなど、子どもによって居住場所の条件が異なるため、さまざまな地域に登録者がいる方が調整しやすくなる。しかし、紀北(日高郡以北)の里親登録数は136人いるのに対し、紀南(田辺市以南)は6分の1の22人しかいない。

最終更新:8月19日(金)16時33分

紀伊民報