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鏡花の戯曲、蒔絵の杯で表現 輪島の若宮さん

北國新聞社 8月19日(金)3時8分配信

 漆芸家の若宮隆志さん(52)=輪島市気勝平(けかちだいら)町=は、金沢の文豪、泉鏡花が描いた戯曲「天守物語」の世界観を表現した蒔絵(まきえ)の杯を仕上げた。来年、天守物語発表100周年を迎えるのを前に、金沢市の泉鏡花記念館が提案した。27日の紀伊國屋書店新宿本店(東京)を皮切りに、同館と姫路文学館(兵庫県姫路市)で展示される。

 天守物語は1917(大正6)年に発表された。白鷺(しらさぎ)城=兵庫県姫路市=の天守閣最上階に住み着いた妖魔・富姫(とみひめ)と、そこに迷い込んだ若い鷹匠(たかじょう)・姫川図書之助(ずしょのすけ)との恋を中心に描かれている。

 蒔絵の杯は4種類あり、そのうちの1種類は大小7個の杯を組み合わせた組杯となっている。画家の山本タカトさん原作の挿絵を参考に、若宮さんは、富姫や図書之助、作中に登場する獅子やタカなどを妖艶に描いた。

 泉鏡花記念館では9月17日~12月11日の特別展で展示される。

北國新聞社

最終更新:8月19日(金)3時8分

北國新聞社