ここから本文です

ドル・円は100円前半、米早期利上げ発言や円高けん制警戒で売り一服

Bloomberg 8月19日(金)12時37分配信

19日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=100円台前半で推移した。米金融当局による早期利上げ発言が続き、日本の通貨当局による円高けん制への警戒感がくすぶる中、ドル売り・円買いの動きが一服した。

午後4時3分現在のドル・円相場は100円10銭前後。朝方の99円台後半から一時100円46銭まで値を切り上げ、その後は来週末に注目のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えてもみ合いとなった。前日の東京市場では99円65銭までドル安・円高が進んだ後、財務省や日本銀行などによる臨時会合開催の報道を受けて反発。浅川雅嗣財務官は会合後、「投機的な動きがあれば必要な対応をきっちりと打つ。投機的な動きがないかどうか絶えず注視している」と述べていた。

マネースクウェア・ジャパン市場調査部の西田明弘チーフエコノミストは、「今月に入ってから円高というよりはドル安」で、9月や年内利上げの有無も重要ながら、継続的な米利上げのイメージが持てないということが効いていると説明。来週のイエレン議長講演も金利先高期待を強めるものとはなりそうになく、ドル・円は来週も「円高になりやすい地合い」が続くだろうと語った。

米国では25日からジャクソンホールでカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが開かれ、26日にイエレンFRB議長が講演する。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は18日、米経済には早期の利上げを正当化する十分な強さがあり、あまりにも長く待てば成長を阻害する高いインフレ率や資産バブルを招く恐れがあると警告した。総裁はまた、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)について、全ての会合と同様に金利の動きで機能すると発言。FRBが長期間現状維持との見方があるが、これはFRB当局が言っていることと「合致していると思わない」と述べた。

16日にはニューヨーク連銀のダドリー総裁が、9月にも利上げに動く可能性があると指摘。一方、17日公表の7月のFOMC議事録では、政策金利の最善の道筋をめぐり当局者の間で意見が分かれたことが示された。ノムラ・インターナショナルのシニアFXストラテジスト、後藤祐二郎氏(ロンドン在勤)は、ここにきてイエレン議長が9月の利上げを示唆する可能性は非常に低く、年内利上げは五分五分との市場の見方を大きく変えるような内容にはならないと予想。その上で、「データ次第という色彩は目先の決定に関しては変わらないと思うので、来月発表される雇用統計なども重要だが、取りあえずジャクソンホールのイエレン議長のコメントはそれなりに市場の注目を集める」と語った。

Hiroko Komiya

最終更新:8月19日(金)16時10分

Bloomberg

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
地球外にも生命はいるのでしょうか?NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門の部門長であるジェームズ・グリーンと一緒に、地球外生命を宿していそうな場所を太陽系内の中で探してみましょう。 [new]