ここから本文です

未来のスーパーコモディティ、リチウムの値上がりは抑制される可能性

Bloomberg 8月19日(金)14時58分配信

鉱山業界の未来のスーパーコモディティでさえも全ての鉱物生産会社が持つ弱点を避けることはできないかもしれない。それは、供給が増え過ぎてブームが崩壊するというサイクルだ。

銅や鉄鉱石などあらゆる鉱物の生産会社が世界的供給過剰による損失に対処する中、充電池に利用されるリチウムの価格は上昇している。理由は簡単だ。世界の電気自動車の売り上げの伸びが予想を上回り、イーロン・マスク氏率いる米テスラモーターズの積極的な増産計画で需要拡大ペースが生産を上回ったためだ。

ただ、リチウムの供給は大幅に増える見通しだ。ロックウッド・ホールディングスやソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ、アルベマール、FMCの大手生産会社4社がリチウム市場の約90%を占める。価格上昇を背景にこれらの企業は増産を検討している可能性があり、多くの企業が競ってリチウム生産に新規参入しつつある。

リチウム市場アナリストで、ロスキル・インフォメーション・サービシズ(ロンドン)のマネジングディレクター、ロバート・ベイリス氏は「価格はすぐにピークに達すると予想している。通常、こうした状況はあまり長くは続かない。リチウム市場で供給面の反応があるだろう。市場への供給が増えつつある」と指摘した。同氏はリチウム価格が来年4-6月(第2四半期)にピークに達するとみている。

原題:Rally in Super Commodity Strained by Race to Fuel Tesla (1)(抜粋)

Joe Deaux, Jesse Riseborough, Thomas Biesheuvel

最終更新:8月19日(金)14時58分

Bloomberg