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リオ五輪「美しい卓球台」日本メーカーの技術結晶 木材は被災地から、58枚の「成形合板」によるフォルム

withnews 8月21日(日)7時0分配信

 男女ともにリオ五輪でメダルを獲得した卓球日本。その活躍を文字どおり「下支え」していたのが、日本の技術が結集した国産卓球台です。今大会で五輪公式台に採用された「インフィニティー」は、「ウォークマン」を手がけた澄川伸一氏がデザイン。脚の部分は、成形合板技術で知られる「天童木工」が製作しました。美しさと機能を追求した職人のこだわりについて、製造元の「三英」と、脚部を手がけた「天童木工」に聞きました。

【写真】脚部の美しい曲線ができるまで。被災地の木材使い、58枚の単板を重ねて曲げて磨く。リオの熱戦も

1ミリ以下に抑えた「反り」

 今回、「三英」がつくった卓球台は約25台。そのうち14台がリオ五輪向けで、4台は東京都北区の「味の素ナショナルトレーニングセンター」に設置され、大会前に選手たちが練習に使っていました。

 卓球台の最も重要な部分である「天板」は、板を何層も積み重ねたものをパズルのように並べて作られています。「反り」は最大でも1ミリほどに抑えられているため、どこにボールが落ちても弾みが変わらないといいます。ここには、もともと材木店から始まった三英のノウハウが生かされています。

厚み8センチまでの試行錯誤

 その天板を支える脚部を手がけたのが、山形県の木工メーカー「天童木工」です。澄川氏のデザインは、ダイナミックな見た目だけでなく、パラリンピックで使用する際に車いすが脚に当たらないよう工夫するなど、細かな点にもこだわっています。

 材料に使われているのは、東日本大震災で被災した岩手県宮古市のブナ材です。通常のスチールではなく、復興への思いを込めて東北の木材を選びました。

 「天童木工」の取締役営業本部部長・結城和男さんによると、脚の厚みが決まるまでに試行錯誤を何度も重ねたそうです。

 最初の厚みは6センチでした。しかし、天板の振動を抑えることできず、9センチに改良。今度は本来のイメージから離れた「ごつい感じ」(結城さん)に。

 最終的に落ち着いたのは8センチでした。結城さんは「塗装の過程で陰影を与え繊細さを出すことができた」と振り返ります。

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最終更新:8月21日(日)8時5分

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