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しなの鉄道に「ヤギの駅長」誕生 ゆかりの動物で町活性化

THE PAGE 8月20日(土)14時50分配信

 信州のローカル線にヤギの駅長が誕生しました。長野県上水内郡(かみみのちぐん)飯綱町のしなの鉄道(第三セクター)北しなの線牟礼駅で12日に行われた就任式では、各地で話題の猫などのペット駅長にあやかり、同町でかつて多くの家で飼育されていたヤギに駅長を委嘱しました。関係者や住民からは「町の元気創出と牟礼駅に多くの人が訪れるきっかけにしよう」と期待が集まっています。

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“ヤギ王国”飯綱町を広く発信へ

 駅長に委嘱されたヤギは雌の「ロール」で4歳。アルパイン種のミックスで飯綱町に隣接する長野市のNPO法人「飯綱高原よっこらしょ」の農場から派遣されました。牟礼駅に設けられた牧場風の「駅長室」で、今年は10月末まで毎週日曜日や時には土曜日の午前10時から午後3時まで“出勤”し、駅の乗降客や子どもたちと交流します。

 飯綱町は町の活性化策の一つとして「やぎ大活躍プロジェクト」を設定。ヤギに荒廃農地の草を食べさせて優良農地への転換を図ったり、ヤギの乳のチーズの開発などに取り組んでおり、ヤギ駅長はその一環。

 同町ではかつて5軒に1軒はヤギを飼っていたといわれており、「もう一度ヤギのいる風景を復活させて町づくりに生かそう」とプロジェクトを立ち上げました。

 この日は飯綱町やしなの鉄道などの関係者がテープカット。ヤギのロールに委嘱状を渡しました。「飯綱高原よっこらしょ」の志村雅由代表理事はあいさつで「長野市の飯綱高原では荒廃農地の草を食べてもらうためにヤギ20頭が展開している。今回飯綱町の要請でヤギを派遣することになり、これをきっかけに“ヤギ王国・飯綱”も広く発信していきたい」とヤギの活躍に期待していました。

 駅に来ていた地元の50代の会社員女性は「子どものころ、飼っていたヤギの乳に少し塩を入れて飲んでいました。以前、たくさんのヤギがいたことや、今もヤギがいることを訪れる人たちに知ってもらい、それがきっかけで町がにぎわえばいいですね」と話していました。

 飯綱町は長野市の北部に接する人口約1万1000人の農村地帯。町によると、古くは江戸と金沢の中間地点の宿場町「牟礼宿」として栄え、町の中を走る北国街道は佐渡からの金や、北陸への物資の輸送路としてにぎわいました。

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■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説

最終更新:8月20日(土)15時4分

THE PAGE