ここから本文です

沖縄市の移民史企画展 戦前からの歩み紹介

琉球新報 8月20日(土)5時0分配信

 【沖縄】沖縄市史編集担当は、沖縄市の移民の歴史などをまとめた企画展を市中央の市戦後文化資料展示室ヒストリート2で開いている。10月30日まで。戦前、戦後それぞれの移民の歴史や戦後の引き揚げ、正式開所から今年で70周年となるインヌミ収容所(正式名称・キャステロ海外引揚民収容所)などを写真や統計資料、地図で紹介するほか、当時のパスポートや収容所で配られていた携帯食料なども展示している。

 展示資料によると、沖縄市(当時は越来村、美里村)からの移民は、1904年に比嘉蒲六さんが初めてメキシコに渡り、その後41年までにハワイや米本国、南米など世界15の国・地域に3700人余りが旅立った。字別では泡瀬、比屋根、古謝からの移民が特に多かったという。
 戦後に海外から沖縄に強制送還された県民の受け入れ先となったインヌミ収容所は、45年10月ごろに市高原に臨時開設され、46年7月に公式に開設した。展示では、50年代に本格化した米軍基地建設に伴い土地を失った宜野湾村伊佐浜(当時)の住民が、同収容所跡地に移住した歴史などにも触れている。
 その他、戦後海外に政策的に渡っていく移民の歴史も解説している。市史編集担当の伊敷勝美さんは「今年は10月にウチナーンチュ大会がある。移民の歴史を知り、海外から帰ってくる人たちを迎えてほしい。インヌミ収容所は今年で公式開設から70周年を迎えた。海外から引き揚げた住民の戦後がここから始まったという視点で、戦後史を見てほしい」と話した。
 20日午後5時から同展示室で開く定例の戦後史を記録する会には、企画展の趣旨に関連し、戦後満州から沖縄に引き揚げた市久保田在住の仲宗根繁雄さん(85)を招く。満州での体験や引き揚げ後に収容されたインヌミ収容所、終戦後の沖縄市について語る。問い合わせは同展示室(電話)098(929)2922。

琉球新報社

最終更新:8月20日(土)5時0分

琉球新報