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マイバッハの高級クーペコンセプトは全長5.7mの電気自動車、ガルウイング搭載

MONOist 8月20日(土)6時25分配信

 Daimler(ダイムラー)は2016年8月19日(米国時間)、米国カリフォルニア州モントレーで開催中のクラシックカーイベント「2016ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、Mercedes-Maybach(マイバッハ)ブランドの高級クーペのコンセプトカー「Vision Mercedes-Maybach 6(ビジョン・メルセデス・マイバッハ6)」を披露した。

【「ビジョン・メルセデス・マイバッハ6」のフロントフェイスや内装などその他の画像】

 ビジョン・メルセデス・マイバッハ6の外形寸法は全長5700×全幅2100×全高1328mm。極端に長いボンネット、低いルーフライン、車両後方に配置された車室という、かつてのエアロクーペと同じスタイルでありながら、いわゆる“レトロ”なデザインにはなっていない。“Hot”な情熱的デザインと“Cool”な知的ディティールを併せ持つ車両となっている。空力の基本にのっとったデザインなので、スポイラーなどがなくても車両の後端まで空気流がボディー全体を包み込むという。また、超薄型のヘッドランプや部分透過のリム、分割されたリアウィンドウなどによって技術偏重(technoid)のイメージも有している。

 フロントフェイスのイメージを形作るラジエーターグリルは、ピンストライプのスーツに着想を得た垂直方向に延びる支柱から構成される。このラジエーターグリルが、空力に基づいて左右に伸びるバンパーの上に配置されている。

 サイドドアは、スポーツカーの「Mercedes-Benz 300SL」以降、ダイムラーを代表する技術となったガルウイングである。またサイドミラーも、車載カメラを用いたミラーレスの構造になっている。

 内装は、ダッシュボードからドアトリムまでつながる構造が、シートの周囲360度を取り囲むラウンジのようになっている。インストゥルメントパネルは伝統的な円形ではあるものの、さまざまな情報を映し出すディスプレイはシート周辺を囲むガラストリムに埋め込まれており、タッチ制御で操作できる。

 フロントガラスは全面が半透過ディスプレイになっており、走行や地理に関わる情報はAR(拡張現実)を活用して分かりやすく表示する。これらの表示はジェスチャーで操作することになる。

 またシートクッションの表皮は、乗員のバイタルなどを検知する「ボディセンサーディスプレイ」になっているという。現在はない未来の技術だが、これによって、乗員の状態に合わせてエアコンやシートポジションを自動で最適化し、マッサージ機能なども動作させる。

 ビジョン・メルセデス・マイバッハ6は、4個の小型モーターで各輪を動作させており、最高出力は750kWに達する。時速0~100kmの加速時間は4秒以下で、最高速度は時速250kmとなっている。車室の床下に組み込んだ電池パックの容量は約80kWhあり、満充電からの走行距離は欧州の基準であるNEDCで500km以上、米国の基準であるEPAで200マイル(約321km)以上になる。また、350kW出力の直流充電により、5分間充電するだけで100km走行できる。ワイヤレス充電にも対応するという。

最終更新:8月20日(土)6時25分

MONOist