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今月末までに引き渡し 久之浜・水上工区の宅地

福島民報 8/20(土) 12:57配信

 福島県いわき市は東日本大震災の津波被害を受けた沿岸部の震災復興土地区画整理事業のうち、31日までに久之浜地区水上工区の宅地を地権者に引き渡す。19日に現地見学会が開かれた。地権者の一人である無職新妻彰英さん(48)は「大きな節目となる。新たな一歩が踏み出せる」と前を向いた。
 市が進めている震災復興土地区画整理事業は、津波で被災した沿岸部の家屋などを撤去し、防災緑地や道路などに整備し直す内容。市は地権者と調整しながら沿岸部から内陸部への宅地移転に向け、造成工事などを進めている。平成29年12月までに久之浜、薄磯、豊間、小浜、岩間の5地区で計838区画、約137・5ヘクタールを完成させる。水上工区は高台にあり、64区画、約3・1ヘクタール。
 新妻さんは震災前、海岸線から約300メートルの久之浜地区に住んでいたが、津波で自宅は全壊した。震災後、市内の災害公営住宅で生活している。19日の現地見学会に参加し、市の担当者から自身の土地の境界線や土地の出入り口の間口について説明を受け、確認した。
 新妻さんは「震災から約5年半は将来の見通しが立たない、煮え切らないような思いがあった。スタートを切ることができる。自宅再建に取り組んでいきたい」と語り、新天地となる自分の土地を見つめた。

福島民報社

最終更新:8/20(土) 13:01

福島民報