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【バドミントン】銅・奥原希望はインテル・長友佑都の著書からパワーもらった

東スポWeb 8月20日(土)16時51分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ19日(日本時間20日)発】バドミントン女子シングルス世界ランキング6位、奥原希望(21=日本ユニシス)の銅メダル獲得が正式に決まった。3位決定戦で対戦予定だった李雪ゼイ(25=中国)が左膝前十字靱帯を損傷したために棄権。戦わずしてメダルを得た奥原は複雑な心境を語ったものの、男女を通じてシングルス初の快挙となった。その裏には両親の教育方針に加えてサッカー日本代表DF長友佑都(29=インテル)からも影響を受けていた。

 18日(同19日)に世界バドミントン連盟から日本協会に連絡が入り、不戦勝で奥原の銅メダルが確定した。この日、会見し「正直、複雑な気持ちです。メダルには届きましたが、終わり方が残念。もう1試合自分らしく戦って取りたかった」と釈然としない様子だった。

 準決勝で負けてからは「気持ちを切り替えなきゃ」と必死に3位決定戦へ向け集中力を高めていた。それだけに「負けた後、不戦勝というのは…」と戸惑うばかり。それでも「素直に喜べないですけど、4年後は東京五輪でこの経験が生きたと思える結果を残したい」と前を向いた。

 いずれにしてもシングルス初のメダル獲得となったが、奥原の快挙は両親の教育のたまものでもあった。バドミントン選手でなければ、スキー選手にさせたかったという母・秀子さん(53)は日ごろから闘争心を植えつけた。食事の際も「好き嫌いは言わせませんでした。『これ嫌い』って言ってる間に試合であなたは負けてるでしょ。嫌いな相手に勝っていかないと優勝できないよ、と」。奥原が満腹になっても「今20対20だよ。あとひと口食べればゲームを取れる」とけしかけた。

 スポーツ選手の著書はあらゆるジャンルのものを「読みきっちゃって」(奥原)というほど読破し、参考にしてきた。なかでもサッカー日本代表DF長友著の「上昇思考 幸せを感じるために大切なこと」(角川書店)は大きな影響を受けた一冊という。

 試合当日は4時間前に起床し、アップ前は西野カナ(27)の音楽を聴くのが奥原のルーティン。試合が始まると、コートに入る前に「ぶつぶつ」とつぶやくのは、両ヒザの手術後に取り入れた。「この舞台に立てることに感謝して思いきり楽しもう」などとの感謝の言葉から始まっている。

 奥原にとっては不本意な形でのメダル獲得となったが、その実力に疑いの余地はない。4年後にはさらに輝く色のメダルを狙う。

 ☆おくはら・のぞみ 1995年3月13日生まれ。長野・大町市出身。小学2年でバドミントンを始め、埼玉県立大宮東高に進学した。2011年に全日本総合選手権で史上最年少の16歳8か月で日本一。15年スーパーシリーズ・ファイナルを制覇し、16年全英オープンで優勝した。世界ランキングは6位。156センチ、51キロ。

最終更新:8月20日(土)16時51分

東スポWeb