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【シンクロ】日本復活「銅」 東京五輪で2強撃破への秘策を井村監督が明かす

東スポWeb 8月20日(土)16時51分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ19日(日本時間20日)発=田中宏治】シンクロナイズドスイミングはチーム決勝のフリールーティン(FR)を行い、前日のテクニカルルーティン(TR)3位となる日本はFRでも3位となる95・4333点をマーク。合計189・2056点でデュエットに続く銅メダルを獲得した。日本の次なる目標はロシア、中国の牙城に迫ること。井村雅代監督(66)は選手の大型化が必要と課題を口にした。

 プールから上がるとエース乾友紀子(25=井村シンクロク)はすぐに泣き始めた。「チームとしてもたくさん練習をしてきて最後の1回で自分の力を出せた」。点数や順位とは別の達成感が涙になってあふれ出した。

 銅メダルが決まると、チームの8人全員が号泣。チームではアテネ以来、12年ぶりとなるメダル奪還に沸き返った。

 ロンドンでメダルゼロの屈辱から、井村監督の下、名実ともにシンクロ強国として復活を遂げた日本だが、上には上がいる。FRで驚異の99点を出し5連覇を達成した“絶対王者”ロシア、そして以前井村監督の指導により、日本以上の強豪国となった中国だ。今後は打倒中国、打倒ロシアを目指しての戦いがスタートする。

「ロシアがすごいのはあれだけ金メダルを取っても気を緩めないところ。そんなに甘くはないけれど、日本が前に行くことは可能」だと井村監督は見る。

 必要となるのは選手の大型化だ。シンクロでは長く美しい脚が重要なポイント。「日本は身長も低いし、手足も短いけど、それをカバーする技術を持っている」(三井梨紗子)とはいえ、2強を超えていくには避けては通れない課題となる。

 チーム8人中、身長170センチを超える選手はロシアが5人、中国は6人だったのに対し、日本は2人だけ。銅メダル争いのライバルだったウクライナも全員が168センチ以上と大型の選手を揃えていた。

「フライヤー(リフトで上になる選手)以外は大型化しなきゃダメ。そのうえで本物の強いアスリートのハートを持った選手を揃えないと」(井村監督)
 実は日本も大型の選手を揃えた時代があった。「私が教えていないころ、それをやったけど甘ったればかりだった。それだったら気持ちが強い選手が勝ちますもん」(同)

 昨年2人の選手が体力面の不安を理由に代表を離脱したほど、練習は厳しい。それに食らいついていく「根性」があることが大前提になる。

 井村監督は銅メダルを獲得したメンバーに対しても「ようやく振り返らなくてもついて来ているのが分かるぐらいのところまで来ただけ」。大きくて強い選手の発掘が東京へのカギになる。

最終更新:8月20日(土)16時51分

東スポWeb