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『ジャングル・ブック』監督が明かす、スタッフ全員が魅了された新星

オリコン 8月21日(日)6時0分配信

 ジャングルで育った人間の少年モーグリと、彼を取り巻く動物たちの物語を描くディズニーの実写映画『ジャングル・ブック』(公開中)。モーグリ以外すべてCGで描かれた驚きの技術以外にも、少年の成長を描いたストーリーを評価する声も多い同作について、『アイアンマン』シリーズの監督で知られるジョン・ファブロー監督、2000人のなかから抜てきされたモーグリ役のニール・セディに話を聞いた。

【動画】『ジャングル・ブック』予告編

 原作は、ラドヤード・キプリング氏による短編小説集。1967年にはウォルト・ディズニーがアニメーション化している。

 主人公以外すべてCGで描かれたジャングルの世界は、言われないと気づかないほど違和感がない。ファブロー監督は「今までやったことのない作品を作りたかった」という思いで挑んだが、なぜ人間のモーグリだけはCGで表現しなかったのか。

 「技術が進歩して、いろんな技法を使えるようになった。『アイアンマン』を手がけたときは、光沢のある表面の反射をCGで表現したし、今は動物、火もCGで描けるようになったけれど、まだ人間を完璧に描くことは難しい。観客は人間を見慣れていて、よく知っているから、どうしても偽物っぽさが出てしまう」。

 唯一のキャストとして演技をしたセディは、見た目もアニメーションのモーグリによく似ていて、愛らしい笑顔が印象的。本人も「撮影前には、走ったりジャンプしたりパルクールのトレーニングをしたけれど、ほかの面ではモーグリに似ていたのであまりやっていない」と、役作りはあまりせず撮影に入ったと語っている。

 映像では大人顔負けの演技を見せているが、素顔はまだ12歳の少年。「将来はジョーカーを演じてみたい」と悪役に憧れを抱き、「この作品が人生を大きく変えたのは間違いない。演技が楽しくて仕方ないので、今後も役者を続けていきたい」と目を輝かせる。

 演技未経験ながら、“自分以外の要素”を頭の中でイメージしながら演じきり、才能を発揮したセディ。ファブロー監督は「カメラの前だけじゃなくて、スタッフへの接し方もすばらしかった」と絶賛し、今後のさらなる活躍に期待を寄せる。

 「100人くらいいたスタッフ全員の名前を覚えて、それぞれの家族とも話をしていた。みんながニールのファンになった。子どもでありながらもプロフェッショナルな姿勢がみんなを魅了して、彼のためにスタッフ全員が頑張ろうと思ったね。賢い子なので、これからいろんな物語に挑戦してほしい。愉快で楽しいからコメディーもあうし、今回の作品みたいにシリアスな場面があっても演じられる」。

 恥ずかしそうにファブロー監督の言葉を聞いていたセディは「共演したいのはキャプテン・アメリカ」と言ったところで、ファブロー監督作『アイアンマン』ではないヒーローの名前をあげてしまったことに気付き「ソーリー」といたずらっこのように笑う姿は、モーグリそのものだった。

最終更新:8月21日(日)6時0分

オリコン