ここから本文です

今宮弾今季9戦9勝 吉村2ラン今季マルチ弾は20勝1分け W不敗神話

西日本スポーツ 8月20日(土)13時29分配信

 沈んでいたチームを、今宮が豪快な一撃でよみがえらせた。初回1死。有原の投じた5球目だった。高めに来た直球に対し、インパクトの瞬間、腰を捕手方向へ逆回転するようにスイング。大きな反発力を持って飛び出した打球は、左翼席中段に突き刺さった。自己最多を更新する9号先制ソロ。日本ハムに「マイナス0・5差」、勝率1厘差まで詰め寄られた状態で乗り込んだ敵地札幌で、いきなりベンチを勇気づけた。

 「甘い球をしっかり捉えられた。何よりチームが勝ててよかった。明日が大事、連勝しないと」

■今宮自己最多更新

 スタメン最年少の男の顔には、ベテランのような責任感すらにじむ。その姿勢が、絶対に負けられない極限状態で究極のひらめきを呼ぶ。「事故でしょ」と本人も苦笑いの左翼席中段への特大弾。実は1ボールから2球連続でファウルを打った際に「何か駄目。よし、ツイスト(打法)でいってみるか」と、5球目の一振りだけスイングと逆方向に腰をひねった。今季一発を放った試合は9戦全勝。2014年シーズン終盤の「大失速」も経験している25歳が、天王山で大仕事を果たした。

 指揮官の首位死守への執念も効いた。通常打撃投手が直球だけを投じる試合前フリー打撃を、18日に続き変化球を交ぜた「ミックス」で実施。ミーティングで打撃投手を集めた工藤監督は「体は大変と思うけど、抑えるつもりで本気で投げてくれ」と頭を下げ、限りなく実戦に近づけた打撃練習を敢行。打撃投手には、通常にはない疲労が出た場合、宿舎でのマッサージをポケットマネーで負担する太っ腹な約束もした。

 まさにチーム一丸の首位死守への思いが、元気のなかった打線をよみがえらせた。2回1死一塁では、吉村が有原の初球カットボールを豪快にたたきこむ5号2ラン。「すぐに追加点が取れて良かった」。不敗の「マルチアーチ」は29試合ぶりだ。これで複数弾が飛び出したゲームは20勝1分け。苦しみ続けた打線が、北の大地から再加速する。

西日本スポーツ

最終更新:8月20日(土)13時29分

西日本スポーツ

スポーツナビ 野球情報