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4年前に行方不明になった猫は生きていた!飼い主との再会を阻む英国のデータ保護法

The Telegraph 8月20日(土)12時0分配信

【記者:Lexi Finnigan】
 英中部スタフォードシャー(Staffordshire)州在住のカレン・ヤング(Karen Young)さん(41)は怒りをあらわにした。行方不明になったと思っていた飼い猫が実は盗まれていたことが分かったにもかかわらず、データ保護法(Data Protection Act)を理由に、現在の猫の居場所も飼い主も教えられないとマイクロチップのデータベースの管理団体に告げられたからだ。

 美容業界で働くヤングさんは2009年に希少なベンガル猫を800ポンド(約10万5000円)で購入し、「ティガー」と名付けたこの雄猫にマイクロチップを埋め込んでもらった。

 今年7歳になるティガーが行方不明になったのは2012年。ヤングさんの元にマイクロチップのデータベース「ペットログ(Petlog)」から手紙が届いたのは3週間前だ。飼い主の変更を求める内容だった。

 当初はティガーが生きていたことを喜び、あとは再会を待つばかりだと思っていた。ところが、自分が飼い主であることを示す血統書や購入証明書といった証拠をヤングさんがそろえているにもかかわらず、ペットログ側は現在の飼い主に関する情報提供を拒否。そこでヤングさんは、ティガーを取り戻すために争うことにした。

「彼ら(ペットログ)は、私に連絡を取るかどうかは今の飼い主次第だと言ってきた」とヤングさんは言う。「でも今も連絡をよこさず、ティガーをそのまま飼い続けている。ひどい話ですよ」

 ペットログから何度も情報を入手しようと試みた後、ヤングさんは、スタッフォードシャー州警察に猫が盗まれたと届け出ることにした。

 今年4月、ペットとして飼われている犬へのマイクロチップ埋め込みが犬の所有者に義務付けられたが、猫については義務化されていない。マイクロチップ埋め込みにかかる費用は25~30ポンド(約3300~4000円)程度だ。

「私の体験からすればマイクロチップ埋め込みは詐欺です。私はお金を払っただけのサービスを受けていないのですから。人をばかにしている上に犯罪者を守っているのです」とヤングさんは語る。

 ペットログの広報担当者は、「マイクロチップの登録は飼い主の証明が目的ではない。ペットの居住場所を記録し、行方不明になったときに元の場所に戻れる手掛かりを提供するためのものだ」と主張している。

 一方、スタッフォードシャー州警察の報道官は、ヤングさんの件に関する状況は把握しているとした上で、こう付け加えた。「第三者を通じて、現在この猫を所有している人物には飼い主の存在を伝えてある。猫を本来の飼い主に返すために適切な手段を取るべきであり、そうしない場合は警察が動くこともあり得る」【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:8月22日(月)14時14分

The Telegraph