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開業ラッシュ、東京・高級ホテル戦争の勝者はどこだ!

ニュースイッチ 8/20(土) 9:41配信

「旧赤プリ」と「星のや東京」が相次ぎオープン。訪日外国人がターゲット

 訪日外国人をターゲットに、日本のホテルチェーンが東京都心に高級ホテルを相次いで開業している。西武ホールディングス(HD)は傘下のプリンスホテルで最上級ブランドとなる「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」を開業。星野リゾートは、東京・大手町に日本旅館をコンセプトとした「星のや東京」をオープンした。いずれも、2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、さらに拡大が見込まれる訪日外国人の取り込みが、狙いの一つだ。

<“赤プリ”立地生かす>

 ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町は、“赤プリ”の愛称で親しまれた旧グランドプリンスホテル赤坂の跡地に建設した複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」の30―36階の最上層部分にある。赤坂の立地を最大限に生かし、プリンスホテルの従来のブランドには属さない、さらに上のカテゴリーを設けた。客室数は250室と、プリンスホテルが都内で運営するホテルの中で最も少なく、中心のスタンダードタイプの客室でも40平方メートル以上の広さにした。

 外国人の趣向を取り入れるため、客室のインテリアは、世界各地で高級ホテルのデザインに実績のあるロックウェルグループヨーロッパに依頼。窓の周囲を額縁のように見立てて景色を1枚の絵画のようにみせるデザインなど、ギャラリーを想起させる芸術性の高い空間を作り上げた。

<外資も参戦、高級ホテル戦争>

 東京都心では14年頃から、外資系の高級ホテルの開業が続いている。東京・虎ノ門の虎ノ門ヒルズには、米ハイアットグループが14年6月に「アンダーズ東京」を開業。同年12月には、シンガポールのアマンリゾーツが、星のや東京と至近の「大手町タワー」に「アマン東京」をオープンした。

 外資系ホテルチェーンも訪日外国人の拡大を受け、積極的に日本市場に打って出ている。ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町は、こうした外資系高級ホテルとの競争に真っ向から挑む格好だ。

 訪日外国人は中国、韓国、台湾、香港など近隣の国や地域を中心に拡大してきた。だが、ここに来て、中国人旅行者の伸び率が高止まりするなど拡大基調に変化が見え始めている。また、米国が地域別の訪日外国人数で上位を維持してきた“トップ4”に迫る水準で伸びるなど、欧米の訪日需要が拡大。訪日外国人の構成に変化が現れ始めている。

 こうした市場環境を背景に、西武HDは米スターウッドホテル&リゾートワールドワイドと提携。ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町は、スターウッドの最上級カテゴリーとなる「ラグジュアリーコレクション」に加盟した。スターウッドの会員は欧米が中心。プリンスホテルは、18年度に外国人の比率を7割に引き上げることを目指し、スターウッドからの集客を狙う。

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最終更新:8/20(土) 9:41

ニュースイッチ