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1年分の地球資源、今年人類は7カ月ほどで使い果たしたようです

ギズモード・ジャパン 8月20日(土)20時10分配信

ペースは加速する一方のようですよ。

「人類は地球の資源を使い果たしつつある...」よく聞く表現ですよね。でも地球は資源を常に生み出してもいるわけです。なので地球が生み出す天然資源の分量だけ、毎年使い続ければ資源が枯渇することはないわけです。しかし実際には、それよりも遥かに大きな量の資源を人類は毎年使い続けているわけです。

持続可能な環境に取り組む国際シンクタンク「グローバル・フットプリント・ネットワーク(Global Footprint Network)」は1987年から、この「地球が1年間で生み出す資源の量」を使い切ってしまった日を毎年記録しています。今年は2016年の8月8日が「地球資源1年分を使い果たしてしまった日/アース・オーバーシュート・デイ(地球資源超過日)」となりました。

まだ8月に入ったばかりですが、1年分の資源を使ってしまったということですね。

ちなみに去年はこの地球資源超過日、8月13日でした。その前の2014年はというと、8月19日。1987年、最初の年はなんと12月19日だったそうです。ほんの30年間でペースが一気に加速しているのが分かります。

グローバル・フットプリント・ネットワークのウェブサイトには「魚の乱獲、森林の過剰伐採、そして森林が吸収できる許容量を越えた二酸化炭素の排出を通じて、私たちは自然が再生できる量よりも多くの生態系資源を使ってしまっています」と書かれています。

グローバル・フットプリント・ネットワークが作成したこちらのグラフを見ると、どれだけ無茶な資源の使い方をしているかが良く分かります。全世界で見ると、我々が使う1年分の資源を調達するのに地球が1.6個必要になります。これを国ごとの平均を当てはめて計算すると、どの国が資源を大量に使っているのかが理解できます。なんとトップはオーストラリア。全世界がオーストラリアと同じペースで資源を使った場合、1年分を賄うために地球は5.4個必要だ、ということになります。

日本も例外ではないようです。このグラフによると、全世界が日本と同じペースで資源を使った場合、地球2.9個が必要になるようです。

地球資源超過日が年々早くなっていることの最大の要因は、二酸化炭素の排出だとグローバル・フットプリント・ネットワークは言っています。彼らによると2015年に採択されたパリ協定で設定された目標を達成しようとする場合、まったく新しい生活スタイルを開発しないといけないとのこと。

「新しい生活スタイルの確立を目指すことには多くのメリットもあります。それを実現させるためには努力が必要ですから。良い知らせとしては、現代のテクノロジー、そしてコストを上回る全体の利益といった経済上のメリットをもってすれば可能だということです」とグローバル・フットプリント・ネットワークの共同ファウンダーでありCEOであるMathis Wackernagelは声明を出しています。

そのような転換が起きれば、再生可能エネルギーといった成長中の産業分野を活性化させ、また気候変動と関連して発生するリスクやコストを減らすことにもつながるとのこと。私たちに今足りないのは「政治的な意志だ」と言っています。つまり、政治的なステージで本気で取り組む意志さえあれば、後はテクノロジーで解決できると言っているんですね。

この主張は、ただの夢物語というわけでもなさそうです、コスタリカは今年の初めの3カ月間、97パーセントの電気を再生可能エネルギー源から供給することを達成しました。再生可能エネルギーによる電力供給の記録を更新しているとしてイギリス、ドイツ、ポルトガルといった国も、グローバル・フットプリント・ネットワークは称賛しています。

1年分の地球資源で1年間のやりくりを目指す。非常に分かりやすいコンセプトです。

Image: ESA
source: Global Footprint Network, Earth Overshoot Day
George Dvorsky - Gizmodo US

最終更新:8月20日(土)20時10分

ギズモード・ジャパン