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<リオ五輪>バド・奥原選手が銅 喜び爆発の後援会、快挙を祝福

埼玉新聞 8月20日(土)10時30分配信

 バドミントン女子シングルスで、埼玉県の大宮東高校出身の奥原希望選手(21)=日本ユニシス=が19日、銅メダルを獲得した。不戦勝という結果に恩師宛てのメールで複雑な心境をのぞかせたが、支えてきた埼玉の後援会関係者は日本勢初の快挙を心から祝福。「本当におめでとう」「夢や元気、勇気を与えてくれてありがとう」。喜びを爆発させ、4年後の東京五輪での金メダル獲得に大きな期待を寄せた。

 「悔しいですけど、メダルが確定しそうです」

 19日正午前、後援会長で大宮東高校の元校長、河本弘さん(62)の携帯電話に奥原選手からメールが届いた。前日の準決勝で敗れ、3位決定戦の対戦相手が棄権。メールには恩師への感謝の言葉とともに、試合ができない無念さがつづられていた。河本さんが「おめでとう。これで2020年の目標(金メダル)がはっきりしたね」と返信すると、奥原選手は「頑張ります」と健闘を誓ったという。

 高校の卒業式後、河本さんは奥原選手から「オリンピックでメダル獲得」と書かれた色紙を手渡された。「あの日の約束を見事果たしてくれた。すごい強心臓の持ち主。素晴らしいアスリートだ」と教え子をたたえ、「次の東京五輪ではぜひ金メダルを取ってほしい」とエールを送る。

 「帰国したら、『お疲れさま。メダル獲得おめでとう』って声を掛けたい」と語るのは、さいたま市北区の大高三枝子さん(65)。夫の史夫さんは同校バドミントン部の元顧問で、奥原選手は高校3年間、大高さんの自宅に下宿していた。

 「学業成績も非常に優秀で、まさに文武両道だった」(河本さん)という奥原選手だが、下宿先では年頃の女性らしい素顔をのぞかせたことも。大高さんは「バレンタインの時、後輩と一緒になって、友達に配るクッキーを楽しそうに作っていた」と振り返った。

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 準決勝のパブリックビューイング会場となった、さいたま市北区の飲食店「味好ダイニング」では18日夜、集まった友人や大宮東高校の生徒らが「かっこよかった」とねぎらった。

 店には、風船状の応援スティックを持った後援会のメンバーら34人が集結。試合前の奥原選手に「頑張れ」「勝ってくれ」とエールを送った。

 知人が奥原選手と同僚という広石美衣来さん(30)は連絡を取り合う仲。大けがを乗り越えた奥原選手は五輪前、「みんなに支えられてここまで来ることができた。コートに立てていることに感謝したい」と話していたという。小柄ながらも、攻めの姿勢を見せた奥原選手に、広石さんは「いつも全力なところがのんちゃんの強さ」と話した。

 大宮東高2年でバドミントン部部長の大貫真里奈さん(16)は先輩の姿に見入った。「転んでも拾いに行く姿がかっこよかった。奥原選手のような粘り強いプレーをしたい」と拍手を送った。

 味好ダイニングの荻野賢悟さん(42)は「3位決定戦もみんなで応援したかったけど、『銅メダルおめでとう』と言いたい。よく頑張ったね。みんなに夢や元気、勇気を与えてくれてありがとう」と話していた。

最終更新:8月20日(土)10時30分

埼玉新聞