ここから本文です

人材多彩なハマのSR 語学堪能、水難救助の専門家

カナロコ by 神奈川新聞 8月20日(土)16時47分配信

 全国に先駆けて、1964年8月20日に発足した横浜市の消防特別救助隊。高度な救助に特化する特別高度救助部隊「スーパーレンジャー(SR)」は、語学堪能者や水難救助のスペシャリストら多彩な人材確保に力を入れる。

 現在、特別救助隊員は347人。そのうち2009年発足のSRには59人が所属する。

 湯浅伸二隊員(38)=同市保土ケ谷区=は都内の大学を卒業後、米カリフォルニア州のコミュニティーカレッジで消防学科を専攻した。12年にSRの一員となり、海外の大規模災害時に派遣される国際消防救助隊員にも任命された。

 「苦労して勉強した英語が役に立っている。希望の国際貢献もできて充実している」。海外の被災地の情報収集や欧米の進んだ技術を取り入れるため、英語のサイトをチェックする。市が協定を結ぶ災害救助犬の市民団体が、オーストリアで国際資格を受験した際には通訳を務めた。

 杉野晃章隊員(38)=横須賀市=の前任は中消防署本牧和田出張所で専任の水難救助隊員。4年前にSRへ異動した。実績が評価され、SRとしての訓練を受ける前という前例のない配置転換だった。

 「高い救助レベルを維持し、水難事故による被害を減らしたい」と意気込む。杉野さんの提案で、視界がほとんどない海中でも連携しながら効率よく救助する訓練も取り入れた。

 SRには社会人経験者や他都市の消防機関からの転職組もいる。本多隆樹部隊長(43)は「災害が多様化し、体力だけではなく、さまざまな能力のある人が求められている」と期待を寄せる。

最終更新:8月20日(土)16時47分

カナロコ by 神奈川新聞