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中川富山市議、政活費報告誤り 東部地区センターで記載会合開かず

北日本新聞 8/20(土) 0:53配信

■資料代105万7100円受給

 富山市議会議員の中川勇氏(68)=富山市清水元町=の2013年度と14年度の政務活動費の報告に誤りがあることが、北日本新聞の取材で分かった。市東部地区センターで7回にわたって市政報告会を開いたとし、その資料のコピー代として計105万7100円(1830部)を市から受け取っているものの、同センターで報告会を開いた事実はなかった。

 本紙は富山市に公開請求し、中川氏の政活費に関わる13、14年度の伝票を入手。領収証と住民向けとみられる市政報告会の案内状、資料の表紙などが添えられていた。

 中川氏が地元の市東部地区センターで市政報告会を開いたと記載したのは(1)13年8月23日(資料200部、コピー代18万2千円)(2)14年1月26日(350部、21万7千円)(3)同2月22日(250部、15万5千円)(4)同3月15日(230部、11万9600円)(5)同11月27日(200部、4万6千円)(6)同12月20日(300部、17万1千円)(7)15年1月24日(他会場と合わせ300部、16万6500円)-の7回。

 13年8月に配ったという資料は1部当たり910円で、14年11月の1部230円を除けば、すべて500円以上かけたことになる。コピー代の領収証を発行したのは、7回とも富山市内の同一の印刷会社。社長は「領収証はうちのもので間違いない」と話す。

 案内状には、7回とも開催場所として「東部地区センター」と明記し、「多数ご参集下さいます様お願い申し上げます」と呼び掛けている。

 しかし、市東部地区センターの入る市東部公民館の責任者は「12年度からここにいるが、中川氏が報告会を開いたことはない」と言い、200~350部コピーしているものの「建物には多くて80人が入る部屋しかない」と説明。管轄する市教委も「13、14年度とも市議の報告会はなかったと思っている」と話す。

 案内状を出した後、すべて異なる会場に場所を変えて報告会を開いたり、使わなかった資料を地元で配っていたとしても、報告書の記述は事実と異なる。

 市民オンブズ富山の青島明生弁護士は「(記載を誤ったとしても)最初の1回はともかく、2回目以降も毎回、会場を変え、大量に資料をコピーするのはおかしい」と指摘。「自主的に返還すべき。しなければ、返還に向けて住民監査請求を行うことを検討する」と話している。

 政活費は議員報酬とは別に支給され、富山市議は1人当たり年間180万円。余った分は返還する仕組みだが、富山市議会は15年度の場合、すべて使い切っている。

 北日本新聞は19日、取材のため中川氏の自宅を訪ねて待機したほか、携帯に電話したものの連絡が取れなかった。

北日本新聞社

最終更新:8/20(土) 0:53

北日本新聞