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ケガから目指した夢の五輪 大山志保は42位タイで終える

ゴルフ情報ALBA.Net 8月21日(日)4時40分配信

<リオデジャネイロ五輪ゴルフ女子 最終日◇20日◇オリンピックゴルフコース(6,245ヤード・パー71)>

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 メダル争いから遠く離れた裏街道でのスタート。大山志保は2バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの“74”で最終日も3つスコアを落とし、トータル8オーバーの42位タイで五輪での戦いを終えた。

 “77”を叩いて失速し涙にくれた前日は、日が傾くまで丸山茂樹ヘッドコーチのもと不調のパッティング練習を繰り返した。入念に取り組んだのはわずか1メートルの距離だったが、打てども打てども思うように決まらない。それほどパットの状態は深刻だった。

 この日もINスタートの11番、12番と連続3パット。「この2日間は3パットだけでオーバーパーを打っている。パターの感覚がつかめなくて、最後はわからなくなった」。直前に首痛による欠場も相次ぎ調整も思うようにできず、「(遅れを)取り返したいと思って練習していたけど、この大会にピークを持ってくることの重要さを改めて感じた」。誰よりも強い思いを示してきた五輪の舞台で、本来の力は発揮できなかった。

 結果は決して納得のできるものではない。力を出し切れたという思いもない。ただ、「精一杯、4日間自分のできることはやりました」と悪い中でも歯を食いしばってコースに立ち続けた。2009年にリオ五輪でゴルフ競技が実施されることが決まると、同年10月に「もうゴルフはできないとも言われた」左ひじ靭帯損傷の手術を受けた。この五輪の舞台に立つことをモチベーションに治療を続けてカムバック。そうしてつかんだ日本代表だけにあきらめることなどできるはずもなかった。

 出場権を争った渡邉彩香、宮里美香らには「申し訳ない」とまで言った。だが、39歳の背中を見て五輪ゴルフへの思いを強くした若き才能たちは数えきれないほどいるはずだ。「日本人も強い選手が何人も出てきているし、20代の人たちはこれから何回もチャンスあるので、この素晴らしい舞台を目指してプレーしてほしい」。未来を見すえる目にもう涙はなかった。

(撮影:福田文平)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:8月21日(日)4時40分

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