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『マフィア III』はプレイヤーの決断や行動をすべてを繋げてくれる真のオープンワールドゲーム。リードライター・William Harms氏にインタビュー【gamescom 2016】

ファミ通.com 8月21日(日)15時42分配信

 2016年8月17日~21日(現地時間)ドイツ・ケルンにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2016が開催。同イベントで、『マフィア III』のリードライターを務めるWilliam Harms氏にインタビューを敢行した。

ーーキャラクター紹介動画が公開されているが、反響はどうでしょうか?

William 3人のアンダーボスとなる、カサンドラ、バーク、ヴィトのトレイラーを公開したが、我々の知る限り反響はとても良いです。

ーーボスであるサル・マルカーノは長い間支配していた実在のボスをモデルにしていると聞いているが、そのほかにも実在の人物をモデルにしたキャラクターがいたら教えて下さい。

William サル・マルカーノは100%フィクションですが、1940年代から60年代までニューオリンズのクライムボスだった、カルロス・マルセロという実在の人物をモデルにはしています。彼は現実の世界でイタリアン・マフィアのヘッドでした。

ーー前作でアンダーボスのひとりヴィトは、エンディングで刑務所に入っていましたが、本作でなにか繋がりのあるストーリーが展開されるということでしょうか?

William ストーリーがつながっているというわけでありません。彼は燃料スタンプを不法に持ち込んで刑務所に入ったが、前作の中で刑期を終えて刑務所を出所しています。

ーープレイヤーが作るストーリーは異なるのが本作ですが、例えばひとりの腹心の部下だけに肩入れしたゲームプレイは可能でしょうか?

William 本作ではディストリクト(地区)が手に入ったら、3人のアンダーボスのうちの誰かに任せる(与える)ことになりますが、ラケット(ゆすり、たかりなどの違法行為)をヴィトとカサンドラにやらせて、ディストリクトをバークもうに任せたら(与えたら)、ヴィトとカサンドラ怒りを買い、プレイヤーを裏切ることになります。しかしプレイしながら3人の忠誠を維持することで、3人は最後まで味方でいるのです。その反対の方向に行けば最後はひとりしか残りません。しかしそれはプレイヤー次第です。

ーー本作はリンカーン・クレイが主人公ではありますが、アンダーボスもかなり魅力的ですね。個人的にはカサンドラが気に入っています。彼らに関連したストーリーも深く描かれているのですか?

William もちろん。3人のアンダーボスにはオプショナル・コンテンツがあるのでそれをプレイすることができます。オープンワールド・アクティビティの一種なので好きなときにやり、好きに組み合わせてもらってもよいです。それぞれが特定のキャラクターに関係しており、クリアーすればその人のことをより深く知ることができます。カサンドラのミッションをやれば彼女のことがよくわかるようにね。

ーーカサンドラのミッションをやることで彼女の忠誠心は高まるということ?

William 忠誠心へのインパクトはあります。

ーーでは、カサンドラのミッションを行うと、ヴィトとバークのミッションができなくなるということはありますか?

William それはSitdown(アンダーボスに報酬を与えるシーン)によります。その中でカサンドラを怒らせてしまったら、彼女のオプショナル・ミッションは消えてしまう。3人のミッションをやりたければ3人を怒らせないように管理しなくてはいけません。彼らが裏切れば彼らを知る機会を失うということです。

ーー本作はストーリー、銃撃もおもしろいですが、3人のアンダーボスの管理も十分に楽しめそうですね。

William そうですね、とても大事なことです。リンカーンがクリミナル・ファミリーのボスなので、3人のアンダーボスも当然犯罪者で、がめつくて、色々要求してくるんです。プレイヤーは彼らとの関係をうまく管理していく必要があります。

ーーでは、gamescomに関連したことについてお聞きします。今回公開されたトレーラーはサル・マルカーノの息子とリンカーンがお金を盗む、裏切られる前のことを描いているが、今回それを公開した理由は?

William ラージ・ハイスト(大強奪)ですね。リンカーンとサルの息子ジョルジが、フェデラル・リザーブ(連邦準備制度)から盗むというものです。これについてはまだ詳しく話せないのですが、映像はゲーム序盤でリンカーンがマルカーノといっしょに働いており、裏切りの前のことになります。ジョージがサルのところに戻って袋をテーブルの上に置く。ここでリンカーンとサミーを殺すことについて話し合いをします。

ーーなるほど、復讐を決める出来事の、前日談のようなものなのですね。

William そうです。これがゲームのスタートで、一番最初に公開した「ワンウェイロード」トレーラーでは実際の裏切りを描写しているという訳です。

ーー今回のトレーラーの内容はプレイ出来るのか?

William ラージ・ハイスト(大強奪)トレーラーはプレイアブルです。

ーー別のトレーラーでは、リンカーンがボクシングをしているシーンがありましたが、これもプレイアブルなのですか?

William ストーリーをあまり明かしたくないが、トレーラーに出てくるものはゲームに出てくると思っていいでしょう。

ーー自由度の高いゲームなので、例えば、サル・マルカーノの息子を殺すことになるのかもしれないが敢えて殺さないという選択肢できるのでしょうか?

William あまり話せないが、言えることは、これはリベンジ・ストーリーなので、リンカーンの道を邪魔するものは死ぬでしょう。

ーー個人的に気になるのですが、こんなに殺しまくって心が荒む時に、リラックス出来る場所や要素はありますか(笑)?

William ほかの要素はありますよ!例えばドライブを楽しむこととかね。しかしリベンジ・ストーリーなので、そこにフォーカスしています。リンカーンは裏切られたら、そこに一点集中するタイプなので、イタリアン・マフィアの後を追い、そこから離れることはないでしょう。

ーー復讐以外に描きたいことや伝えたいことを教えて下さい。

William リベンジ・ストーリーであることは確かです。前作のふたつはナレティブ(ストーリー)にフォーカスし、シネマチックなゲームでしたが、今作もこれを引き継いでいます。デモで見てもらったように今作は初めて真のオープンワールドになっていて、どんな順番でやってもよいし、やらなくてもよい。行動すべてがストーリーに繋がっているということです。だれかがどこかで建築詐欺をやったとしても、サル・マルカーノの犯罪組織に関係してくる。このレベルでも彼にダメージを与えているわけです。金は上に流れていくので、下流で何かすれば上に影響するということですね。

ーーなるほど。分かりました。では、本作に出てくるキャラクターの中でお気に入りがいたら教えて下さい。

William うーん、答えるのは難しいね(笑)。違う理由ですべてのキャラクターを愛しているから。リンカーンは家族を失うという悲劇を経験しているので大いに同情しますね。持たざるものであったにもかかわらず、持っていたものを暴力的に奪われた。個人的に共感します。だがバークのように、何も気にしないという気に入っています。ヴィトは『Mafia II』の主人公だったので、長い時間いっしょにいて親近感があります。彼は自分の境遇に満足せず、そこにいたいとは思っていない。そこにも共感しますね。カサンドラは、アメリカ激動の年1968年に生きる黒人の女性であり、ハイチ・マフィアのヘッドで難しい立場にあり、彼女にも思い入れが深いです。

ーー今作はリベンジ・ストーリーも楽しめるし、3人のアンダーボスのストーリーも楽しめるが、彼らの悲しい過去もあり、かなりの大作になっているのが分かりました!

William 我々が目指した大きなゴールのひとつは、アンダーボスがリンカーンのストーリーと絡み合っているので、彼らをキャラクターとして洗い上げ、彼らの視野を明確に描くことでした。それぞれが何かを失ってきて、いまやっていることを続ける理由があるのです。バーグの息子ダニーは、サミー(リンカーンが所属していた黒人組織のヘッド)が死んだ時にいっしょに亡くなった。彼もまたリンカーンと同じ悲劇を味わっています。彼らは犯罪者であるが、弱い部分も持っているのです。

ーーそれでは、最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

William 『マフィア』シリーズが好きな人であれば、本作はすべてを引き継いでいるのできっと気にいてもらえると思います。とくにSitdownはとてもおもしろいと思いますよ。カサンドラが好きでもヴィトが素敵なガンをくれるかもしれないので、プレイヤーはさまざまな面で選択しなくてはならず、オープンワールドがそれらの決断や行動をすべてを繋げてくれるところもおもしろいでしょう。リンカーンはサル・マルカーノを見つけて殺せばよい訳ですが、これはとても特別なリベンジなので、システマティックに彼が作り上げたものすべてを破壊し、そこに自分が君臨していくところをサル・マルカーノに見せつけて下さい。

最終更新:8月23日(火)17時8分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。