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『FIFA 17』Jリーグ選手の再現度をチェック 「日本のファンの要望に応えるために収録を決定した」【gamescom 2016】

ファミ通.com 8月21日(日)16時2分配信

文・取材・撮影:編集部 古屋陽一

●会場では、ガンバ大阪が試遊可能
 2016年8月17日~21日(現地時間)ドイツ・ケルンにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2016が開催。会場にて、エレクトロニック・アーツのサッカーゲーム『FIFA 17』のアソシエイトプロデューサーを務めるギャレス・リーダー氏に話を聞いた。『FIFA 17』というと、いわゆるストーリーモードにあたる“The Journey”の収録やJリーグの参戦など、見どころの多い内容となっているが、今回の取材では、その2点を中心にお話を聞いてみた。

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――まずは、“The Journey”を採用した理由を教えてください。

ギャレス エレクトロニック・アーツでは、『FIFA』シリーズだけではなく、ほかのスポーツゲームもたくさん手掛けてきたのですが、チームはつねによりシネマチックで映画的なモードを作りたいと思ってきました。若いプレイヤーがサッカー界に入って、プレミアリーグに進み、クラブに入るまでのストーリーを語るのが夢だったんです。今回新しく採用したFrostbiteエンジンには、ビジュアルや環境などに対応するテクノロジーが備わっていて、新しいエンジンのおかげで、つねに夢に描いてきたことを実現することができました。Frostbiteなしには、“The Journey”は作れなかったですね。

――なるほど。Frostbiteの強みはどのへんになるのですか?

ギャレス ライティングエフェクトや環境作りですね。“The Journey”には、飛行機やアパート、ホテル、ロッカールームなど、サッカー選手の日常にまつわる環境がたくさん出てくるのですが、これらを容易に作ることができました。また、フェイシャル・アニメーションやキャラクターどうしの会話などを円滑に行う上で、パワーを与えてくれました。

''――“The Journey”の主役である、アレックス・ハンターにはモデルは
いるのですか?''

ギャレス いえ。実際のプレイヤーにもとづいているわけではありません。とはいえ、彼のストーリーは、多くのサッカープレイヤーに共通しています。若いプレイヤーがアカデミーを卒業し、プレミアリーグのクラブに入ります。ストーリーを書くにあたっては、実際に選手の皆さんに話をうかがいました。トッテナムのハリー・ケイン選手やマンチェスター・ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォード選手などは、何がリアリスティックで本物らしいかという点においてアドバイスをくれました。

――“The Journey”の開発は長くかかったのですか?

ギャレス はい。2年~2年半くらい“The Journey”については試行錯誤をくり返しており、『FIFA 17』ができるまでかかりましたね。

――ユーザーにとって、“The Journey”をプレイするうえで大切なことは?

ギャレス キャラクターに入り込むことですね。ゲームの遊びかたを学習して、会話のオプションに慣れて、モードの中で友だちやコーチ、マネージャーと話しができるようになることです。リアルプレイヤーの生活を生きてみることです。

――『FIFA 17』では、カバー選手をファン投票で決定することにしたので、びっくりしました。結果は想定どおりだったのですか?

ギャレス いえ。結果がどうなるのかは、まったくわかりませんでした。率直に言ってサプライズでしたね。なぜ投票にしたかというと、カバー選手を選ぶにあたっては、ファンの皆さんの声を反映したかったからです。昨年までは、私たちのほうでカバー選手を選んでいたのですが、登場で選ぶことで全世界のファンにとっては、特別なものとなるわけです。

――選ばれなかった選手はがっかりしたかもしれませんね。

ギャレス かもしれません。エリオ・アザール選手、ハメス・ロドリゲス選手、アントニー・マーシャル選手、マルコ・ロイス選手と、いずれも人気のある選手であることはわかっていました。マルコ・ロイス選手はゲームが大好きで、いっしょにプレイしたときは2ゴール決めていましたね。サッカーを愛しており素晴らしい選手で、『FIFA』をプレイするのも好きなようです。

――『FIFA 17』では、ついにJリーグが参戦することになりましたね。交渉はたいへんだったのですか?

ギャレス たいへんではありませんでしたよ。ただ、収録に至るまでには必要なステップがありました。何よりもJリーグのプレイヤーをきちんと作り上げないといけない。『FIFA』シリーズでは、毎年より多くのクラブやリーグを入れるように努力しています。世界中に『FIFA』のファンがいるので、彼らの好きなクラブを入れるというのは、私たちの使命なんです。日本も例外ではありません。日本では、Jリーグの人気が高く、日本のファンのために入れたいと思いました。

――日本人選手の再現は難しかったですか?

ギャレス それはありませんでしたよ。香川真司選手がマンチェスター・ユナイテッドに在籍していたときの経験もありましたし。

――Jリーグ参戦発表後の、Jリーガーたちの反応は?

ギャレス 発表したときは、リーグとクラブからいいフィードバックをもらいました。選手のみなさんには、『FIFA』の一員となったことを喜んでいただいていると思います。

――最後に、『FIFA 17』を楽しみにしている日本のファンにひと言お願いします。

ギャレス Jリーグを加えることができてとてもうれしいです。これまでは『FIFA』をプレイしてもJリーグの選手でプレイすることはできませんでした。日本のプレイヤーの皆さんには、これまで『FIFA』を愛してプレイしてくださったことに対してお礼を言いたいです。皆さんが楽しんでプレイできるように、Jリーグを加えられたことを幸せに思います。

 gamescom 2016の会場では『FIFA 17』が出展。実際にガンバ大阪でプレイすることができた。というわけで、記者もさっそく試遊。対戦相手に選んだのは、ドイツの地ということで、バイエルン・ミュンヘンを選択。ガンバ大阪 VS バイエルン・ミュンヘンなんて、まさにドリームマッチだが、FIFAクラブワールドカップで実現する可能性もあるかも……。使用してみたガンバ大阪は、さすがのクオリティーで納得のデキ。なんて感じで気が緩んだのか(まあ、記者の腕がからっきしなのですが)、キングズレイ・コマン選手に2得点を決められ、完敗。とはいえ、『FIFA 17』でJリーグクラブが楽しめることにうれしくなりながら、会場をあとにしたのでした。

最終更新:8月24日(水)20時43分

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