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王道の金メダル 朴仁妃、ケガと重圧乗り越えて

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 8月21日(日)10時17分配信

本家本元という言い方はおかしいかもしれないが、リオデジャネイロ五輪の女子ゴルフ最終日に朴仁妃(韓国)を包んでいたのは、まさに王道という雰囲気だった。

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朴、リディア・コー(ニュージーランド)、ジェリーナ・ピラー(米国)という最終組。その1組前では、チョン・インジ(韓国)、エイミー・ヤン(韓国)、フォン・シャンシャン(中国)というアジア勢が回っていた。この2組を中心に多くの韓国人ギャラリーがついて歩き、「韓国にいるようだった」と朴も言うほど。その中心に朴がいた。

「私が出場を決断したとき、韓国では私のケガを理由に、他の選手がプレーした方がいいと言う人が多くいたけど、それはとても理解できる。でも今週、私は自分がまだプレーできるということを見せるために、本当に良いプレーをしたかった」

2位に2打差をつけて最終日をスタートすると、3番で3m、4番で4m、5番では7mと立て続けにバーディパットを沈めていった。マネジメントは無理せず堅実。チャンスが来れば、得意のパターが炸裂した。

「ケガをしてから、自分のスイングが思い通りにできていなかった。何が問題か、正確には分からなかった」という朴は、夫でスイングコーチのナム・ギヒョプ氏に加え、先月からは夫の友人もコーチとして招き入れた。「彼がいくつか良いポイントを見つけてくれて、それに取り組んだ。そうしたら、数カ月前よりだいぶ良いショットが打てるようになった」。

オリンピック前に出場した韓国女子ツアーでは予選落ちに終わったが、修正すべき点の洗い出しに費やした。「オリンピック前に、自分をテストしたかった。当然だけど、プロを相手に競うのと、ただ練習ラウンドをするのは違うから」。オリンピック出場を決断した朴は、重圧を意識しながら、それを乗り越えるべく慎重な準備を重ねていった。

メジャー7勝を誇る朴だが、オリンピックの金メダルは「今までやったことがなかったし、一番大事」と笑みを浮かべた。「とても、とても特別で、何物にも代えられない」。

2位に5打差をつける圧勝の金メダル。ウィニングパットを沈めた朴は、ゆっくりと噛みしめるように両手を挙げて喜びに浸っていた。「自分の国を代表して、金メダルをもらえるなんて、忘れることのできない瞬間になった」と朴。自身の決断を信じ、努力を重ねてつかみ取った金メダルだった。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)

最終更新:8月21日(日)10時17分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)