ここから本文です

『ジャングル・ブック』主人公以外CG!松本幸四郎ら抱く「役者」の危機感

シネマトゥデイ 8月21日(日)16時0分配信

 ラドヤード・キプリングの傑作小説を実写化したディズニー映画『ジャングル・ブック』の日本語版声優を務めた松本幸四郎、宮沢りえ、伊勢谷友介がインタビューに応じ、吹き替えの難しさから、主人公の少年以外フルCGという驚きの映像を目の当たりにして感じる役者としての危機感などを語った。

【動画】『ジャングル・ブック』メイキング映像!

 本作は、ジャングルで黒ヒョウのバギーラ(幸四郎)と母オオカミのラクシャ(宮沢)に育てられた少年モーグリが、人間への復讐心をたぎらせるトラのシア・カーン(伊勢谷)と出会ったことから壮大な冒険に身を投じていくエンターテイメント巨編。新星ニール・セディが演じたモーグリ以外、全てCGという驚愕の映像が観る者を圧倒する。

 74歳にして声優初挑戦となった幸四郎は、「『アナと雪の女王』でエルサ役を務めた娘の松たか子から『ディズニーの吹き替えは大変よ』と聞かされていましたが、すごかったですね。声のみで表現することは非常に難しかったですが、役者にとってこれは必要なことだと思いましたね。心に残る素晴らしい仕事をさせていただいた」としみじみ。

 同様に実写映画での声優初挑戦となった宮沢も、「ラクシャの存在に負けないくらい深い深い愛情を持った母親の『声』とはどういうものなのか、それを創造していく作業は大変ではありましたが、喜びでもありました」と笑顔。本作で唯一の敵役となる伊勢谷は、「吠えたり、叫んだりするのが一番難しかったですね。自分よりでかい体格をイメージしていく時に、自分が負けてしまいそうなった」と述懐した。

 また、本作の映像に圧倒されたという3人は、想像を絶するテクノロジーの進化を目の当たりにして、これからの「役者」の在り方について、それぞれに思いを巡らせたという。初舞台から70年を数える大ベテランの幸四郎は、「こんな時代に歌舞伎役者がよく生息しているなと思いますよ。そのうち、必ず泣けるロボットが出てきたりしてね」と笑いを交えながらも、「ただ、現実として役者の仕事が少しずつ奪われていくという危機感はあります」と時代の潮流を痛感している様子。

1/2ページ

最終更新:8月21日(日)16時0分

シネマトゥデイ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。