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雑草サシグサに注目 「健康に有用成分」報告 県がベンチャー支援

琉球新報 8月21日(日)14時0分配信

 【南城】雑草サシグサ(さし草)の効用を生かして商品化に取り組む南城市大里の「JOY工房&茶屋」を県産業振興公社はベンチャー企業として支援することを決定し、生産者を交え7日に報告会を開催した。同工房代表の與儀喜美江さん(53)はどこでも見られるサシグサの白い花に魅せられ、お茶などに活用し注目されてきた。

 市大里農村環境改善センターには大宜味村などから90人余りが参加。與儀さんとサシグサの歌を作詞作曲した歌手の佐久間良太さんが歌った。

 大西克典県産業公社のベンチャー企業ハンズオンマネージャーが今まで顧みられなかったサシグサに光を当て、商品化に乗り出して地道な活動を評価。成分効用を生かした技術向上と資金の確保など多くの人々に賛同が得られるよう支援していくと説明した。

 起業4年の歩みと採択後の取り組みについて、與儀さんは「今度はベンチャー企業として支援してもらうことに感謝している。地域活性化のために少しでも役立つよう取り組んでいく」と抱負を述べた。

 続いて「さし草のあらゆる可能性」について5人の代表が報告。大城貴信元県農水産部長・よんき産業研究会会長が「沖縄の農業とさし草」と題して資料を提示しながら説明。「生活習慣病の多発で健康志向の有機農業が見直されている」と指摘。「カルシウムやビタミン、ケイ素など有用成分が含まれたサシグサを基幹作物として位置付け、加工工場から流通販売支援体制の確立が必要だ」と強調した。

 健康面、地域ビジネス、養蜂業の各立場から意見が述べられた。最後に元津嘉山農協組合長でサシグサ生産者の大城春清さん(78)が「農薬を使わない土地にサシグサを植え、花を咲かせる正しい農業を目指し取り組んでいる」と話した。
(知花幸栄通信員)

琉球新報社

最終更新:8月21日(日)14時0分

琉球新報