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ゴジラは「モナコ」と呼ばれていた エキストラが語る舞台裏

BuzzFeed Japan 8/21(日) 17:27配信

興行収入が38億円を超え、社会現象となっている「シン・ゴジラ」。以前、エキストラがTwitterに投稿した「演技心構え」が話題になった。

まだ語られていない舞台裏があるのでは?【BuzzFeed Japan / 播磨谷拓巳】

エキストラとして参加した支部長さん(ユーザーネーム)。話題になった「演技心構え(通称:蒲田文章)」は以下の通りだ。

これが通称「蒲田文章」

(前略)守秘の関係で回りくどい言い方になってしまいますが、本日、皆さまが演じるのは「巨大不明生物に襲われて逃げ惑う市井の人々」役となります。

我々は、本日撮影するシーンを、観客が映画の世界に引きずり込まれ、巨大不明生物を目の当たりにした恐怖を感じて思わず背筋が震えあがってしまうような、そういったシーンにしたいと考えています。その為にはどうすればいいのか。

巨大不明生物の見た目をグロテクスにする、おどろおどろしい音楽を流す、残酷で目を背けたくなるような演出にする……方法は色々と考えられますが、最も効果的な方法は、「逃げ惑う市井の人々がまるで本当に襲われているように見えること」だと思います。

観客は、皆さんの表情、動きから滲み出る恐怖を感じて、巨大不明生物に襲われる恐怖を疑似体験するのです。しかし、それは単に芝居で恐怖の表情を作れば良い、とか、大きな叫び声を上げれば良い、といったことでは決してありません。それが、本日の皆さまに求められる芝居の難しいところです。

もし本当に巨大不明生物に襲われた場合、人はその人の個性によって違った反応をすると思います。猛ダッシュで逃げる人、ノロノロと逃げる人、体が固まり動けない人、興味が勝り写真を撮る人、顔を巨大不明生物から背けず体だけが逃げる人、子供を必死に守ろうとする人、連れとはぐれ人波の中で探し続ける人……それら個性の集合体が、画面に力強さと、リアリティと、本物の恐怖を与えてくれると、我々は考えています。

本日は、300人もの方々にお集まりいただきました。しかし、撮影時間の関係で、そのお一方、お一方に表情の作り方や動きの指導をする余裕が正直に言ってありません。ですから、皆さま、本日は各方々の想像力を目一杯稼働させていただき、「きっと自分ならこうする」という芝居をしてください。

恐怖映画などでよく見かけるような、大声で喚いて大袈裟に逃げ惑う芝居ではなく、皆さまお一人方お一人方にしか出来ないお芝居をしてください。(中略)

この映画を1ミリでも質の高い映画にするために、何十年、百年単位で語り継がれる映画にするために、皆さまのお力をお貸しください。是非とも、よろしくお願い申し上げます。

巨大不明生物映画・演出部一同

これには、「ここに込められた想いだけで泣ける」「文面読んだだけでも胸が熱くなる」など称賛の声が寄せられました。

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最終更新:8/21(日) 17:27

BuzzFeed Japan